【香水覚書】リキッドイマジネール|ドムローザ

ワインの美しさの犠牲となったローズの血の香り。シャンパーニュに伝わる歴史的な儀式。ローズによって、その泡沫はロマンチックな陶酔にも似た魅力を引き出す。次第に、軽やかなスモークが漂う。

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香りの構成


シャンパンアコード、グレープフルーツ、ペアー、ダークローズ、クローブ、インセンス、 ウッディアコード、シダーウッド、ガイアックウッド


調香師:ソニア コンスタント

つけた瞬間にベリーとシュワシュワの可愛い香りが広がる。
でもすぐに果物の苦味や渋みのような香りが追いかけてきて、ああシャンパン〜!となる。

ミドルはフローラルな香り。
全体的な印象はテンション高めなのに、どこか落ち着いていているところにリキッドイマジネールっぽさを感じる。私のリキッドイマジネールの印象は根っこの部分が暗いというか、底暗さがあると思ってる。

ラストはお砂糖みたいに柔らかくて優しい甘い香り。でもこれは私が甘い香りが出やすいからかもしれない。
意外なのが、持続力はそんなにないところ。気づくといなくなっていてつけていたことを忘れてしまうほど。個人的には持続力はこれくらいの方が使いやすい。

ドムローザはワイン三部作として、ブラッディウッド、ベロラベロと一緒に紹介されることが多い。私はベロラベロは試したことがないけど、ブラッディウッドは大好き。一番好きな香りかもしれない。

ブラッディウッドは、「血濡れの木」の名の通り、"金属のような冷たさ"の香りと表現されることがあるけどいまいちピンときていなかった。でも、今回ドムローザを香ってみて"温かい香り"だと感じた。このドムローザの温かさに比べると、確かにブラッディウッドは冷たい香り。ブラッディウッドよりもドムローザの方が、温かくて、テンションが高くて、明るい感じ。ブラッディウッドからは吸血鬼を感じるけど、ドムローザからは吸血鬼を感じない。ドムローザは社交界の夜のパーティって感じ。でも仄暗さがあるから仮面舞踏会とかかな?

大好きなブラッディウッドの新たな面に気づけたので比較できて楽しかった!今度はベルラベロも試してみたいな〜

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