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創作、エッセイ、思考

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自作した小説、エッセイ、詩っぽい何かをまとめています。引用文は架空の作者と本です。
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2023年8月の記事一覧

自分が間違っていた時に、持論を曲げられるかどうか。
持論など正しかろうが、間違っていようがどうでもいい。
間違っていた時に曲げられる人かどうか。それがすべて。

1

人と繋がりやすくなったことで、
知らなくてもいいところまで知ることになった。
だから、人から離れやすくなった。
縁は糸じゃなくて砂だ。
指のすきまからすり抜けて、いつかはすべて地面に落ちる。
人を引きつけるのも、人が去るのも、この世に引力があるからだった。

1

「死ぬ気でやればできるだろ」じゃねえよ?
そんな奴にはこう言ってやりたいね。
「お前が死ぬ気でやれば目の前の命を救えるだろ」
目の前に悩み抜いて死を考えている人間が居たらさ。命を懸けるのは救う人間の方だよ。

1

ぼくの部屋は宇宙のかなた

「今日も読書日和だね」 部屋の窓から外を眺めると、見渡す限りの星空が広がっていた。どの時…

7

くだらないことを、
くだらなくてもいいじゃない!と言って生き続けたい。
他人が笑っても、
自分が笑えるくだらないことをし続けていたい。

5

「しかたない」という言葉は自分に向けるものだ。
区切りや、けじめをつけるために。
「しかたない」と言って自分の都合を他人に押しつけるのは、
区切りや、けじめを他人に背負わせることだ。
それは「しかたなくなんてない」。
相手があきらめた責任を、あなたが取る必要なんてない。

2

「普通」「常識」「世間体」「当たり前」という言葉が好きじゃない。 目の前で困っている相手を守らずに、この言葉を守る人が「普通」であるなんて思えなかったからだ。 だが、違う。これらの言葉を守るのは、自分が守られたいだけで、相手を守りたいわけじゃない。切り捨てるためのものだった。

いつだって手段と目的は、逆転しようと企んでいる。
「本を読んで感想を書くのが楽しい」のが、
「書いた感想の数を増やすために本を読む」ようになる瞬間がある。
「楽しい」ことが「義務」や「承認欲求」にすり替わる。
自分は自分を騙す天才だから、どうかその一瞬を見逃さないで。

4

朝がつらくて起き上がれない時にすること。
「──今は、西暦何年だ?」
未来人っぽく目覚める。特に意味はないライフハック。

4

孤独じゃないってどんな状態なんだろう。
寂しくなったらすぐに行ける場所があること?
共感してくれる人が寄り添ってくれること?
「あなたは孤独じゃない」と誰かに言われること?
そんなことを考えている今がいちばん孤独だった。
自分の孤独と向き合うのは、どこまでいっても自分だった。

2

扇風機とエアコンの風だけが、静寂を破る午前二時。
できかけの口内炎が笑っている。
人を傷つける言葉を忘れてしまいたい。
すると、ぼくはすべての言葉を忘れてしまうだろう。
「愛してる」ですら、人を傷つけるのだから。

4

気持ちは選べないが、言葉は選べる。

3

寂しさとは何だろう。
空っぽの心臓に吹く北風のことか?
誰にも連絡がつかない夜のことか?
酔っ払った時に笑い合う仲間がいないと気づいた瞬間のことか?
吸えない煙草を吸って、ため息ごと煙を吐き出したいことか?
自分でしか自分の空白を埋められないと知ったことか?

3