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こんなに泣いたのは何十年ぶりだろうか
嗚咽がでるほど泣きじゃくり、泣き疲れて眠りました

私の小さな家族が旅立ちました

この数日、後悔とまだ何かできるんじゃないかという気持ちで、頭の中がぐちゃぐちゃでした

それでも何とかお見送りする事ができたのは、隣に娘が居てくれたから
そして、優しい人たちが居てくれたから

気持ちは整理できていないけど、ありがとうを言葉にしたくてnoteに綴ることにしました

出逢い

うちの小さな家族との出逢いは昨年の春
娘の進学祝いに、叔父がプレゼントしてくれました
私は動物を育てる事に反対でした
必ず来る別れを娘が受け止められるか不安だったから
(今思えば、私が辛いからだったのかもしれません)
それでも『自分が世話をする』と約束した娘を信じてうちに迎えることにしました
そして小さな家族が増えました

一緒に過ごした日々

最初は怖がっていた小さな家族も慣れてくると家族の中心的な存在になります

基本、夜行性なのですが、私の声を聞くと昼間でもゲージを登りアピールします
小さな身体で一生懸命私を呼びます

だからついつい甘やかしてしまいます

沢山の愛

私は小さな家族に沢山の愛をもらいました

嫌な事があった時も、
嬉しい事があった時も、
疲れた時も、

変わらず温かさをくれました

変化

少しづつ痩せて行きました
種やおやつは食べるのに、いつも食べていたフードを食べなくなりました

偏食する子がいるから、
夏バテですね

そんな言葉に、どこか疑問を持ちながら、食べ物を工夫したり、温度調整を神経質にしたりしました

どんどん痩せていく小さな家族は、それでも変わらず、甘えてくれました

近づく別れの日

仕事が終わり家に帰ると、朝と同じ砂場にいました
遠くから声をかけると顔を上げます
いつも通りその様子を見てから、夕食を作り始めました

『お母さん、この子なんか元気ないよ』

娘の言葉で小さな家族にかけよります
ココロの隅にあった不安が大きくなりました

『病院に行こう』近くで見た瞬間、ダメだと思いました

告げられた最期

いつも通う動物病院の先生は
今夜がヤマでしょう、朝まで持ったらまた連れてきて下さい
そう言いました
娘と2人、泣きながら帰りました
ベッドの上に外出用のゲージを置き、一緒寝ました
身の置き所が無いのか、体の位置を変える度に声をかけ、撫でてやると落ち着きます
繰り返していると朝が来ました

変わらず顔をあげて私を探す様子に、撫でてやることしか出来ない自分への悔しさと、それでも私を求めてくれる小さな家族への思い、着実に近づいている別れへの恐怖を感じていました

そんな日を3日間過ごし小さな家族は旅立ちました

私のエゴだったのかも知れません
何もせず、静かに送ってあげた方が良かったのかな、なんて、考えたりもしましたが、小さな命を諦められなかった

もっと早く病院に連れて行ってあげてたら

そう呟いた時、病院の先生は言ってくれました『それがタイミングだったんですよ』
その優しさに救われました

終わりに

まだ今は、哀しみ、後悔、自責、言葉に出来ない感情がお腹の辺りにぐるぐるしています
考えると涙が溢れてきます

周囲の人の温かい優しさと、一緒に悲しんでくれる娘の存在、そして何より、
沢山の愛をくれた小さな家族に感謝を込めて

ありがとう

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