見出し画像

成長を感じた日

三年生になって2週間が経った。

先週から本格的に授業も始まってきたため、私の教室復帰の話が着々と進んでいった。

新学期が始まってすぐに学校と面談をすることになった。
その面談には父が行き、保健室の先生・担任・学年主任の先生と面談をした際に私が教室に復帰しようとしていることを話してくれた。
私の教室復帰するという願望を聞いた先生はとても驚いた様子だったらしいが

本人にその希望があるなら無理のない範囲で今までの生活に近い所まで戻していきましょう!

と学年主任の先生が言ってくれたらしい。
本当に先生方はいつも協力的だ。

面談が終わった後日
私は保健室の先生と2人でどの教科に出るのかを話し合い、
最初のうちは科目は英語美術を受けることにした。
なぜなら
去年私のクラスを担当していた先生と去年の副担任の先生だったから私の普段の様子や対応に慣れているから授業に入りやすいと感じたからだ。

ここからは授業を受けた日のことを書いていこうと思う。
初めて参加した授業は美術だった。
私の学級は5時間目に美術があるので、昼休み中に登校をして保健室で待機し時間になったら美術室に向かった。

美術室に向かうとクラスメイトの子たちが

「ちあきちゃんおはよ〜」
「来てくれて嬉しいよ〜!待ってたよ〜」

などたくさんの励ましの言葉をかけてくれた。
これがとっても嬉しかった。
笑顔で迎え入れてくれた。

そこから授業が始まった。
最初の授業だったので、オリエンテーションとファイルの名前部分のレタリングの下書きを書くことが課題だった。

でも私はファイルを開くこともペンで名前のレタリングを書くこともできなかった。
ただひたすら前の黒板を見つめ続け1時間を過ごした。
合間を見ながら先生が手伝ってくれてはいたが自分から動くことはまずなかった。
そのまま気がついたら1時間が経っていた。
何もすることが出来ない1時間だったが私にとってはそれで十分だった。
それ以上に教室に1時間いることできたことが何よりも嬉しかった。

授業が終わって保健室に戻った時に、保健室の先生から

「1時間入れたね。頑張ったじゃん!偉かったね。」

などたっくさん褒めてもらった。

その日の夜に、クラスメイトからLINEで
「今日は頑張ったね!お疲れ様。また一緒に受けれるといいな」
というメッセージをもらった。

クラスメイトの優しさに気づくことができ、

本当に今の学校でよかったと思った日だった。


この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,418件