先生との信頼関係が生んだ奇跡

私は学習塾に通っている。

塾は私が一番好きな場所だ。

たとえ話すことができなくても、先生たちと交換日記をしているから心は通じ合っている。

私は塾でも緘黙と聴覚過敏を抱えている。

ノートに文字を中々書くことができず、イヤーマフやノイズキャンセリングを使っていても防げない音もある。

でも、最近私の体に変化があった。

それは

ノートに文字を書くことができたことだ。

今までの私じゃこんなことはできていなかっただろう。
最初は小問1〜2個しか解けなかったが、最近では小問5〜6個解くことができるようになっていた。
塾に通って二年が経つがここ一年はすごく成長していると思う。
開けなかった教科書が開けるようになったり、文字が書けるようになったり。
どんどん悪化していた頃に比べたら毎週毎週成長していっている。
これは、担当二人の先生が交換日記を通して私の私生活や気持ちを知ることができたからだと思う。

交換日記だって中々自分のことを書くのが恥ずかしくて全く書けなかったが、今では自分の好きなことや知りたいことなどをたっくさん聞くことができてきた。

学校ではできない体験が塾で味わえていることに感謝だ。

毎週塾に行くたびに先生たちが「千秋ちゃんこんにちは〜」と声をかけてくれる。
まだ挨拶はできないけど。
いつか挨拶ができるようにしていきたいと思う。

先生たちとのコミュニケーションが生んだ信頼関係は私にとって場面緘黙症を克服し、日常生活が元に戻せるようにするトレーニングだと思う。

これからも先生たちには迷惑かけてしまうけど

いつか恩返しできる日が来ることを願っている。