体重が113キロ→75キロになったときの話⑥

思ったより長くなってしまったので、今回で一気に終わらせようと思う。

80キロの壁

適度なダイエットのための知識を身につけ、その知識を実践することで、私の体重は最高体重の時から30キロほど減少していた。これは私がダイエットを始めた時に冷蔵庫に張り出した「85キロを下回る」という目標をクリアし体重だ。けれど、そこから先、私のダイエットは滞ることとなる。

一回目の80キロ越えは、正直に言うとあまり難しいものではなかった。辛いと思うこともあったが、それ以上に自分はどこまで行けるのかという期待感の方が大きかったからだ。

しかし、成人式を迎えたあたりから、体重が増加していった。久々に会う同級生たちに出来るだけ痩せた姿を見せたいというモチベーションで、成人式まではかなり真剣にダイエットに取り組んできた。実際に、あまりあっていなかった友人、特に私が一番太っていた高校から大学一年生までの期間を知っていた人たちは非常に驚くと同時に、私の努力を誉めてくれた。

そこで、おそらく私は満足してしまったのだろう。

ここで、ダイエットに一区切りつけてしまったのだ。実際、適度なダイエットと言っても、体重を一年間で40キロ程度落としているわけだから、心身ともに休息が必要だったことも事実である。

しかし、ダイエットを休憩してから一カ月程度で体重は80キロに戻ることとなる。そしてここから、私の体重は80キロのあたりを前後し続けることとなった。

「月曜断食」やってみた

それでも、まだ当初に目標であった85キロまでは戻らず、体重は81~83キロあたりで推移していた。ただ、一番痩せていた時から既に5キロは体重が増加しており、何とかしてもう一度70キロ代に戻りたいと思うようになっていく。

そこで出会ったのが関口賢『月曜断食 「究極の健康法」でみるみる痩せる!』である。

この本に出合ったきっかけは、母親である。YouTubeでダイエット情報を見ていた母親が、これを一緒にやらないかと誘ってきたのである。

内容としては、月曜の断食と食事量の制限が主だった。ただ、太っている人にとっては正直に言ってかなりハードな内容なため、実践には注意してほしい。

実際、言い出しっぺの母親は月曜の断食に辿り着く前に、食事量の制限がきつくてギブアップしていた。

私はというと、一応それまで「過度な」ダイエットを経験していたこともあり、何とか2か月ほど取り組むことができた。しかし、断食をする月曜日は全く頭が回らず、それ以外の曜日も正直にいって40%くらいのパフォーマンスしか出せなくなるような状態に陥っていた。

書籍には、最初は辛いかもしれないが、徐々にこの生活にも慣れてくると書いてある。実際、一カ月程度で空腹を我慢することには慣れ、この方法をこなすこと自体はできるようになった。

そして2か月後には8キロほど減量、体重は75キロとなった。ただ、これ以上続けると、学業に影響が出ると思いここでこのダイエット法を中止した。これ以上は「過度な」ダイエットになると判断したためだ。

ただ、この判断は少し遅かったのかもしれない。この時、既に大学の成績は少し下がっていたし、断食のストレスから解放された影響からか、半年ほどで体重は85キロまで一直線に戻ってしまった。

「レコーディングダイエット」やってみた

85キロまで戻ったことに危機感を感じ、またダイエットを再開した。

一般的に、リバウンドを繰り返すほどダイエットは難しくなるとされている。それは、ダイエットにより筋肉量が落ちたり、代謝が悪くなったりするからだ。

ただ、私の場合、ダイエットはするたびに簡単になっていくような感圧覚があった。それはおそらく「過度な」ダイエットや「月曜断食」によって、自分の限界や、それを超える方法を身につけたからだと思う。

しかし、無茶がきくようになり、短期間で体重を落とせるスキルは、本来良いものではない。多くのダイエット本に書いてあるが、「急いては事を仕損じる」のである。

さて、危機感を感じた私が次に取り組んだのは「レコーディングダイエット」である。

このダイエット法については、基にした書籍などはなく、「あすけん」という食事管理アプリを使ってみたのがきっかけである。

これまでのダイエットを振り返った時、何をどれくらい食べたか把握していればしているほど、簡単に痩せられたことに思い至った。そこで、最初は食事内容とカロリーだけを手書きでメモしていた。ただ、体調を崩さないためにも栄養バランスを知る必要があると考え、適切なものがないか探していてであったのが「あすけん」である。

私は「あすけん」の有料サービスを使い、食事の管理を始めた。自分が毎日何を食べたのか記録することは、痩せるために非常に有効である。

食事の結果を振り返って反省ができるし、見栄っ張りな私はそもそも反省するべき記録を残さないように食事を自然と抑えていった。

レコーディングダイエットにより、体重は1カ月半で4キロほど落ちた。しかし、この体重減少ペースも、私にとっては過度なダイエットだったようだ。

今まで最も簡単に落とせた4キロは、食事記録をやめてから今までで最も簡単に元に戻ってしまった。

これからのダイエット

さて、ここまでが今マンでの私のダイエットの全記録である。

ここからは、今までのダイエットの反省を活かして、これからどのように自分の体重と向き合っていくかについて考えていく。

まず一つは、おそらく80キロ前後が、私が負担なく維持できる限界の体重である、ということである。これは何度もダイエットをしてきた私の個人的な感覚によるものだが、余程食べ過ぎない限り、90キロ代に戻ることはないと思う。それと同時に、余程頑張らないと70キロ代を維持することはできないだろう。

ここで問題となるのは、多少の無理をしても70キロ代を維持するべきなのか、ということだ。この問いに対する私の解答は「YES」である。

ダイエットとそれによって到達できた体重は、既に私にとって一番の精神的支柱となっている。
「こんなに頑張れたんだから、他のことだって頑張ればできる」
そんな、行動を起こすための一番の自信となっているのだ。

そして、私は今の体重に自信を持てていない。そのことは、私の人生の自信を揺らがせる大きな問題である。そのため、多少の無茶は承知の上で、自分の自己肯定感を維持するためにも、痩せる努力をしていくべきだ。

もう一つ、心に留めて置かなければいけないのは、ダイエットをやめ、生活改善に注力する、ということだ。

ダイエット本ではないが、読書猿著『独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』という本の中で、以下のような研究結果が紹介されている。

「ダイエットを試みると長期的には必ず体重が増加する」

ここでいうダイエットとは、短期的に体重を減らそうと努力することを指す。これに対して、生活改善は運動習慣や規則正しい食事時間、適切な食事内容といったものの永続的な変更のことを言う。

確かに、最も体重が重かった時からある程度生活が改善した後、短期的に痩せようとダイエットした体重は、毎回元よりも増えてしまっていた。

この反省を活かし、これからは「直ぐに痩せようとしない」ことを肝に銘じたいと思う。

おわりに

新人研修の疲れからか、途中に書いた話がかなり穴のあるものになってしまった。それも含めて、私の今の文章力ということだろう。

マルチタスクは得意ではないが、仕事も、ダイエットも、そしてこのnoteの執筆もこれから更に頑張っていきたい。この3つのタスクをこなしていくことで、きっと人生が今よりもっと楽しく、やりがいのあるものになっていくと思うからだ。

以上、コトレでした。

追記

途中でダレることもあったが、こうして自分のダイエット歴を見ていると、また痩せたいという気持ちが芽生えてきた。これからは、週に一回くらいのペースで、体重の経過とこれからやっていくことなどをnoteに投稿していきたいと思う。

目標は「70キロを下回ること」。
もし現在痩せたいと考えている方がいらっしゃれば、一緒に頑張りましょう。

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