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中国でグッズ製作する時は関税に気を付けよう!というお話

※此方は小虎の覚え書きメモ目的で書いてます。
あんまり内容の正確性には期待はしないでね。何かあっても責任取れないので…
もし基礎的な部分で間違ってるところあったら教えて貰えると嬉しいです。

・小虎:同人オタク。最近Alibabaというサイトを使い、中国でピンバッジを作ってる人。Alibabaが何かはググってね。ピンバッジ作りは楽しいなぁ。
・サプライヤーA:ピンバッジ工場。
・サプライヤーB:ピンバッジ工場。やらかした
・DHL:海外の荷物を届けてくれる業者さん。大変お世話になりました。

事の起こり

某日、私はふと気になった
「そういえばAlibabaで作ってもらったピンバッジ、Aは関税支払ったけどBは関税掛からなかったなぁ…値段ほぼ一緒なのに何でだろ」

そもそも私は関税についてよくわかってない。 海外から荷物を送ってもらう時に掛かる税で、なんか免税されたりされなかったりする事があるらしいという事位しか知らない。

なんだか不安になって来たので調べてみると、
ざっくり
・個人利用目的の輸入だと1万6666円以下は免税だよ!
・商業輸入だと商品代金+送料+その他もろもろの総額に関税がかかるよ!

…んん? じゃあ私の今の状況おかしくない?
同人とはいえ頒布目的、なんなら1万6666円より上

さらにさらに不安になりAlibabaのマイページにアップされている請求書(以下インボイス)と発送に使用されたラベルの写しを確認する。
このインボイスを見て、税関が関税の金額を決める筈…うん、特におかしなところはない…?と思う
(のちに発覚するが実はここで物凄い勘違いをしていたのである)

しかし釈然とせず、配送会社にお電話。
今回はDHL経由だったのでそちらに。
追跡番号を伝えて調べてもらったが「関税かかってませんね」とのお墨付き。

インボイスも正しいしDHLも関税掛かってないって言ってるんだからコレで良いのか〜 良かった良かった!





…とはならずメチャクチャ不安だったのでさらにさらに調べました!

恐怖のアンダーバリュー

そもそもだけどサプライヤーBに聞けば良くない?と思い
「前回ピンバッジ作ってもらった時に関税かからなかったんだけど何で?」
と問い合わせた所、此方の返答
「because we show lower value on the shipping invoice,so usually will not charge you the custom tax
(インボイスに値段安く書いてるから税金請求されないよ)」

アンダーバリューやないか!!!!!
(アンダーバリューとは!荷物の中身の金額を本来より安く申告して関税が安くなったり掛からなくなったりする一見お得に見えて立派な脱税行為である!!
しかも相手が勝手にやってもペナルティ食らうのはこっちである!!)

ちょっと待ってそれアンダーバリューだよね!?ダメじゃん!!
そしてさらに以下の返答
「Don't worry. Most of our clients do that(心配しなくてもみんなやってるよ)」
「Many orders are much higher than yours(他の人はもっと高い金額でやってるから😁)」

もうダメだ………

さらに発覚勘違い〜インボイスって一つじゃないの!?〜

そしてこの辺りで私はインボイスというものを勘違いしていた事に気付く。
私が上記で見ていたインボイスはあくまでAlibaba上の取り引きのインボイスで、出荷時に必要なインボイスはコマーシャルインボイス(もしくはプロフォーマインボイス)という別物なのだと…。

本来このコマーシャルインボイスは荷物に同封されるらしく、そこを見ればすぐ「金額違うやんけ!」となるのだが、
出荷時にDHLのデジタル化インボイスペーパーレス取引を利用すると、同封されるコマーシャルインボイスが省略されてしまうので、こちらからは確認出来ないのだ(全部ネットで完結して発送も早くなるのでメリットの多いサービスでもある)

こっちから分からないなら積みじゃん…と思ったそこのあなた。このデジタル化インボイスペーパーレス取引、
DHLにメールするとコマーシャルインボイスを送ってもらえます!
(詳しくはDHL 輸入許可通知書 取り寄せ とかでググってみてね)

メールして半日くらいでコマーシャルインボイスを送ってくれました(早い!)
メチャクチャ安く書かれてる…🤦‍♀️

DHLに相談だ

もう言い逃れ出来ません…善は急げで早急に手続きしましょう。
あとついでに個人利用目的になってたので此方も商業利用に変更です。税率変わるからね。

再度DHLにお電話。
(税関と迷ったのですが、DHLは関税を立て替えて発送してくれるシステムらしいのでDHLに話を通さないとややこしい事になりそうだな…と思い此方に問い合わせました。)
受付のお姉さんを困らせつつ状況を説明し(双方よく分からない状態で会話スタート)、コマーシャルインボイスは手数料を払えば後から修正出来るという事が分かり、此方で修正する事になりました。
(ちなみに手数料は一件につき6500円(税別)。高~~~ッッッ!!
まってコマーシャルインボイスってどう書くの!?と泣きつくと雛形も送って貰える事になりました。ありがとうお姉さん。

メールアドレスを伝え待つ事数分、修正手続きに必要な書類が送られて来ました。
必要なものは
・輸入修正申告に関する指示書
・正しく書き直したインボイス

の二点です。
書き方の例も同封されてるので、ソレを見ながら誤インボイスと睨めっこしつつ書いていきましょう。ここで個人利用か商業利用か書く欄もあるので変更しよう。

ぶっちゃけと~~~っても面倒くさかったです。
出来ればもう二度とやりたくないなと思いました。私は書類的なものを読むと具合が悪くなるタイプの人間…。
とりあえずヒーヒー言いながら記入して、後は指示されたメールアドレスに上記二点を送ってひと段落です。

後日メールにて修正されたインボイスが届き、手元に関税+手数料を含めた請求書が届くので、支払いを済ませて晴れて無罪放免です。
やったね!!本当に良かった……
(届くまで一か月くらい待ちました)

そんなこんなで本来掛からないはずの手数料が掛かってしまいましたが、もし税関に指摘されればもっと面倒な事になっていたでしょう。
勉強代として涙をのみました。

ちなみに私がピンバッジを作るきっかけになったバイブルこと、トモキ様の素晴らしいnote
「アリババでピンバッジを安く作った話」
にもちゃんと書いてあるんですよね。

『「インボイスに正確な値段を記載してくれ」と頼もうね!というか中国に頼むときは絶対言おうな!!!!!!』

https://note.com/tmk17/n/nc680b588c85f

私のバカタレ〜!!!!!!

教訓その①

取り引きする時は絶対「インボイスに正しい金額を記載してください。」って言おうね!!!

中国ではマジでアンダーバリューが当たり前なんだなと痛感しました。
向こうもプロだしよしなにしてくれるだろうと思って気を抜くと私みたいになります。
あとコレは言い訳なのですが、デジタル化インボイスペーパーレス取引はかなり罠だなと思いました。
ぶっちゃけ自分でDHLにインボイス取り寄せしないとアンダーバリューされてるかどうか分からない!
荷物を受け取る時に「そういえば関税請求されてないor少ない気がする」事に気付かないとほぼアウトなんじゃない!?と思いました…。
なので

教訓その②

サプライヤーからインボイスをもらおう!!

サプライヤーに「発送前にコマーシャルインボイスのコピー送って」と伝えよう!そして内容がおかしければ修正してもらいましょう。
ちなみにとあるサプライヤーは「インボイスに正しい金額を記載してください。」とお願いしたにも関わらずテキトーな内容で白目剥いたぞ!

コレを読んで海外でグッズ作ってもらうの怖!と思った人もいるかも知れません。実際私も面倒な事になったな~と思いました。
ただ、日本ではなかなか作るのが難しいグッズがかなりの自由度で作れるのでとても楽しいんですよね。
金属製のピカピカのグッズはテンションがブチ上がります。蓄光にしたりエナメルを透明にしたりラメを足したり楽しさ無限大。
ピンバッジ作り楽しい〜!
正直こうすれば絶対大丈夫!という保証はどこにもありませんが、幸いな事に問い合わせればサポートしてくれる場所があります。
気合で都度頑張って対応していきましょう(自戒)

もしどうしても専門知識が無いからトラブルが怖い!けどピンバッジ作ってみたい…!って人はちょっぴり割高になってしまいますが仲介業者に依頼するのも手かもしれません。「Alibaba ODM 仲介業者」で検索すると色々出てきます。個人依頼OKな所もあるみたいです。
私はお願いしたことが無いですが、人生経験として一度頼んでみたいな~と思ってます。

おまけ〜笑えない笑い話〜

実は今まさに製造依頼してる途中のピンバッジがあったので(Bではない)、発送される前に急いでそちらにも連絡しました。

私「Hello.
Could you please send me a copy of the package list and invoice when you ship?
We would also like to reduce the risk as much as possible, so please include the correct amount on the package and invoice when you send the pins you are currently requesting.
Please do so.
(こんにちは。発送の際にパッケージリストとインボイスのコピーを送って貰えますか?あとリスクはなるべく負いたくないからパッケージリストとインボイスには正しい金額を記入してね)」

相手サプライヤー「Does the invoice write the correct amount?(えっインボイスに正しい金額を!?)」
「Don't you need to write a low amount?(低い金額で書かないでいいの!?)」

メチャクチャ動揺されました
不謹慎だけど笑いました。いや笑い事じゃないけど!?

念押しだけどマジで「インボイスに正しい金額を記載してください。」って言おうね!!!!
私みたいにならないでね!!
(ちなみに、サプライヤーAのインボイスもついでに取り寄せたんだけどこっちも間違ってたので修正しました。勿論こっちの分の手数料もかかります。キィー…)


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