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まさに駄文 (2)
海外に對する興味が30代半ばから急に湧いて、これまでに20ヶ國弱を主に旅行で囘った。仕事でも、インパクト ファクター零ながら、數ヶ國經驗してゐる。
下手の橫好きが長じてか、今は、言語學に強いハワイ大學マノア校に置いてもらってゐる。5階建ての雙頭ビルが全部言語系の施設といふ、素晴らしい環境で、獨り寂しく過ごしてゐる。家にをるんと變はらんがな。
マノア校の有るホノルヽ市に對しては、ミーハーが集ふ初級觀光地といふ、割りと酷い印象を持ってゐた。それが今は、此處よりえゝとこは早々無いんぢゃなからうかとさへ思ってゐる。
生活費が工面できるなら、といふ但し書きが強烈で、大學に圍はれてしか生きていけない自分には憧れの域を出ないのだが、人には全力で勸めたい。常夏で、蒸し暑くもなければ、乾燥もしてをらず、雨は大よそ、外を出步かない夜閒に降るといふ樂園ぶりである。火山が稀に噴火するけど。
日本人にとっては、ホノルヽの日常生活に海外感はさほど無いかもしれない。見出し畫像のやうに、サトウと越後製菓とが、關空から旅客機で7時閒半掛かるこの離島の平均的なスーパーで鏡餠の覇權を爭ってゐるのだから。
自分が通ってゐるスーパー2軒は、東洋人に特化した店ではないのだが、味噌やら醤油やらも普通に扱ってゐる。特に、見出し畫像の店は、(法外な)價格を除けば、商品の陳列や棚の高さにまで日本っぽさが溢れてゐる。
たゞ、店員や客の氣さくさは日本とはかなり違ふ。海外の店員に對しては、客を厚遇する必要が無ければ、鹽接客といふ印象を持ってゐたのだが、客も含めて、にこやかによく喋る。その光景が、長い時閒を獨りで過ごしてゐる自分には微笑ましいのである。
頬笑ましいを越えて、普通に笑ってしまったことも有る。買ひ物をしてゐた或る夫婦の閒だで諍ひが起こり、嫁さんが旦那に「なんでアタシが荷物持って、カートも押してる譯け?アンタがやってよ!! デカいんやから」とブチ切れて、その場を去ってしまった。その際、たま〳〵側ばに居合はせた別夫婦の旦那が、そのがられた旦那とグー タッチ。こんな光景は、日本ではまづ見られないだらう。(人閒關係濃ゆめな昭和以前には有ったらうが。)
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私事から例を擧げれば、友達や調査協力者に手紙を遣らむとて greeting card (って言ふの?) を買ふ際に、顏馴染みがすかさず話し掛けてきた。曰く、「それ、日本に送るん?えゝやん (意譯)[*]」と。相手からすれば、すぐにも忘れるやうな出來事だらうが、日、沈みよる國から來た不肖わたくしは、その言葉に透けて見える性格の良さにホッコリしてゐるのである。
[*] 流暢な日本語で話し掛けてくる店員も居る。顏を知ってから何度めかで「お誕生日は?」と不意に訊かれて、( … [ɔtən'd͡ʒɔːbʲiwə]?? どういふ語句??) と混亂したものだ。
更には、日本語の歌を歌ひながら步いてゐる最中に、知らん人 (多分母語話者ではない) からいきなり「上手い!!」と襃められたことまで有る (笑)。
しご]た ちん]ちん そつぁ たん]たん。もろ]た ぜんな] そつい] かえ]て [に]かと かっ とっの] がそりん]に しもん]で '仕事はテキトー、酒はグビ〴〵。貰った錢は酒に替へて、新しいのを書く時のガソリンにします' 薩摩辯 [/]: 音高の上がり/下がり