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「きんのこえ」始めます。

菌ちゃんの声を初めて聴いたのは、二年ほど前、初めて発酵あんこを作った時。
あんこが大好きな夫と娘、当時はまだ赤ちゃんだった息子、みんなで食べられるあんこを作りたい。それが発酵あんことの出会いでした。

私が作るあんこは土鍋とストーブでゆっくりじっくり時間をかけて作ります。
温度が低過ぎたら糀は元気をなくしてしまう、
でも高過ぎたら糀は生きていけなくなってしまう。
ヨーグルトメーカーや炊飯器でつくれば簡単なのに、私は何故か温度管理が難しいストーブで作るのが好きなんです。
最初はかたい粒の糀たち、小豆と仲良くなんてしないよーと言わんばかりの自己主張の塊のような糀たち。
それが少しずつ少しずつふんわりやわらかくなっていき、いつしか小豆と仲良くなっていく。
この工程そのものに魅力を感じてしまったのです。
ついつい他のことに気を取られていると、鍋の中は熱くなり過ぎてしまうし、鍋の温度が上がり過ぎたからと一度ストーブから下ろしたら今度は冷たくなってしまう。
本当に手がかかります。
30分に一回くらいは様子を確認すること、それはまるで新生児のお世話のようだと私は思います。
(おっぱい、おむつ、かまって、などこまめに泣く赤ちゃん。大人しく寝ているときでもちゃんと息しているかな?とちょこちょこ確認しちゃうもんですよねー)

誰かに呼ばれたようにふと鍋が気になる瞬間、
“糀が(菌ちゃんが)私を呼んでいる”と、
私は感じるのです。

面倒にも関わらずあんこ作りを失敗したことはないのも、
それはきっと菌が私に教えてくれるから。
そして菌ちゃんは食べ物にも、空間にも、私たちの体内にも凡ゆる所にいるものだから、常に私たちは菌とともにあります。
そんな菌ちゃんたちは常に私たちにメッセージを送ってくれている、私はそう感じています。
耳を澄ませて菌ちゃんの声を聴く。
そうしたらきっと私たちはもっと生きやすくなるのではないか、
そんな風に私は思います。

発酵あんこ作りから糀にハマり、発酵食品が気になるようになり、自然農のお手伝いを始め、
そこからはもう菌ちゃんへの興味が尽きなくて、気づけば菌ちゃんのお志事をしたいと思うようになりました。

まだまだ未解明なことの多い菌の世界、
ヒヨッコの私はまだまだ知らないことばかりです。
それでも、菌ちゃんの声を少しでも届けるお手伝いが出来たらうれしいな♡
そんな気持ちで活動していきます。

これからよろしくお願い致します。

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