見出し画像

目的論と原因論を分ける

こんにちは、自分経営診断士の岩崎聡史です。
「”分かる“が増えれば人生が変わる」をキャッチフレーズに、皆さんの“分かる”が増える記事をお届けしていきます。

本日は、心理学の目的論と原因論を分けてみたいと思います。
心理学で有名なフロイトが提唱していたものが原因論。アドラーが提唱していたものが目的論。
簡単に言うと、今の自分の心理状況(大抵は良くないことが多い)について考えた際に、過去にその原因があるはずだと考えるのが原因論であり、何かしらの目的があってそうなっていると考えるのが目的論である。
原因論は分かりやすく、目的論は初めて聞く人にとっては分かりにくいものだと思います。
そして、初めて目的論を聞いた人は多くの場合、反発の感情を覚えるようです。

私自身、そこまで心理学に詳しいわけではありませんのでここではこの理論の詳細については取り扱いしません。
あくまで、分けて考えたときに自分が選択しやすくなり、行動しやすくなり、そして人生が少しでも好転していくことにフォーカスしたものです。
そういった私なり観点でこの原因論と目的論に向き合ってみたいと思います。

一つの切り口として、原因論は他責、目的論は自責と考えることができます。原因は今からは変えることのできないことであり、自分で改善しにくいことにフォーカスしがちです。一方目的論とは、意識、無意識に関わらず自分自身がそれを求めている(目的)ことにより、その手段として喜怒哀楽の感情や行動を使っていると考えるものです。
これはなかなか受け入れがたいことでもありますが、解決のことだけを考えれば、全て自分次第とも言えます。
そして、他責思考よりも、自責思考するべきだと頭では分かっていても実際にこれは「あなたのせいだ」ということを突き付けられると、やはり受け入れがたいものです。そう考えるとアドラーの目的論に初めて接した人たちが「私はこんなに困っているのに、それは私が望んだことだなんてありえない」という反発の感情を抱くのもうなずけることです。

もう一つの切り口として、時間軸で捉えてみるというのも面白いです。
原因論は過去、目的論は未来です。
何かを解決しようとした際に、原因を特定することは大切です。
しかし、原因を探す過程で、犯人捜しをしてしまい責任のなすりつけ合いになるということが多く見受けられます。
一方で、目的論はどう解決するのか、という未来にフォーカスすることで前向きに状況を好転していくことができます。

私は、心理学やフロイト、アドラーの研究者というわけではなく、難しいことも、詳細も分かりません。
どっちが学術的に正しいのかということにもあまり関心がありません。
私は自分の人生を好転させるためは、原因を探るために過去を振り返り他責になりやすい思考よりも、未来をどう変えるかという前向きで自責になりやすい思考を選びたいと思っています。
なので私は、なにかよくない状況に直面した際に、目的論で考えてみよう、そして目的を再度明確に自分で設定することで今の状況を変えていこうということを考えるようにしています。

難しいことは分からなくても、目的論と原因論というこの2つを分かり、選択し、行動することで多くの物事が変わっていきます。
行動の数だけ、経験という財産が得られ人生は好転していくでしょう。
分かる=分けることで、自分の選択と行動の手助けをしてあげましょう。

サラリーマンであっても、学生であっても、主婦であっても、もちろん経営者であっても、一人ひとりが自分自身の人生の「経営権」をその手中に治め、自分の意思決定に沿って生きることで世の中はもっとよくなると信じています。
そして、「分かる」を増やすことで、あなたの人生の経営辞典が充実していくお手伝いすることが私の人生経営のミッションの一つです。
これからも、物事を“分ける”言葉の力を使って、世の中の“分かる”を増やすことに貢献していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?