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バイアスがもたらす結果どうなるのか

バイアスは個人の思考や行動に偏ることで、人事評価や賞与査定の際に生じることは決して珍しい話ではないです。

人の意見が左右される要因としてバイアスという考えを理解しなくてはなりません。今回はそのバイアスのお話。

※バイアスには数種類あり全てをお話しすることは出来ないため、記事後半部分で3つのバイアスをお伝えします。

そもそもバイアスとは?

バイアスは個人の思考や行動に偏ることを言います。

バイアスを自分たちの考えや見方にフィルターが掛かるイメージです。

例えば自分の好きなブランドAがあったとしたら、そのブランドAの商品が1番良いと思うことです。
ブランドAとブランドBが同じ商品を出した時は好きなブランドAを選ぶことは納得いくことです。
しかし、ブランドAよりブランドBの方が値段や機能面でも優れている場合でもブランドAを選ぶということ。
さらに知人に「ブランドAが好き」という理由でブランドA商品を勧める。
場合によってはブランドB商品を誹謗するといった行動が起きることもあります。

このように好みというフィルターによって他者商品を悪く捉えてしまうことをバイアスと言います。

バイアスは必ずしも悪ではない

バイアスがあることは決して悪いことではなく、無意識的に生じやすく誰もがバイアス的な思考があります。

しかし、人から教えられる知恵や技術、情報にバイアスがないか注意深く解釈しなければなりません。

バイアスがもたらす結果

特定の個人やグループでバイアスが生じることで、新規の顧客、従業者、企画などに偏った扱いをされてしまいます。

好き嫌いで物事を決めるということはまさに公平性を欠いたバイアスがもたらす結果と言えます。

個人内で収まることは少なく、バイアスのある意見が周囲と伝染した結果、本質とは異なる答えとなることは多々あります。
このように真偽がわからなくなってしまうこともあり、周囲の意見に惑わされず事実を知ることが大切です。

子どもの言葉の学習における注意点

知能検査や言語検査などから学習内容を組み立てることが多いです。
知能検査や言語検査はバイアスが無いように統計学的に作成されているため、バイアスが無い状態で評価することが出来ます。

例えば受験では学力テストによって入学の可否が決まります。では学力テストが無ければ何を基準に判断するでしょうか。
面接でしょうか?日常生活態度でしょうか?もしこれらで決めるのであれば、評価者によっても捉え方が異なるでしょう。評価者Aはaという部分を評価ポイントとするが評価者Bはbという部分を評価ポイントとするなど、評価者によって基準が異なります。
私たちも経験ありますが「C先生は駄目だけど〜D先生なら許可してくれる」は個人によって思考が異なるために生じます。

このように個人間で結果が変わらないように、この章の冒頭で述べた知能検査や言語検査は個人の主観による評価でなく客観的に捉えることを目的として実施することも大切です。

※検査だけがアセスメントではなく、家庭や集団場面、学習中の取り組みについて包括的アセスメントすることが本来のアセスメントの姿です。

具体的な学習においても、教材や声掛けの有無など学習環境によっても結果が異なります。
そのため一貫して学習を進めることが重要ですが、これらは個々人の指導者の知識、経験(バイアス)に左右されることが多いため組織としてどのように一貫性のある学習を進めるか十分吟味する必要があるのではないでしょうか。

紹介したい3つのバイアス

このバイアスはマーケティングでも度々使われる戦略の一つです。
この認知バイアスで身近に感じられる3つのバイアスについて紹介します。

・バンドワゴン効果
・内集団バイアス
・自己奉仕バイアス

バンドワゴン効果

大勢の人が利用しているものが正しいと判断するバイアスのことです。
流行りの物や売上No1のようなキャッチコピーはバンドワゴン効果を狙っている戦略となります。
スマートフォンやゲームなど他の人がたくさん使っている物であれば間違い無いと考えがちですよね。

内集団バイアス

所属している集団が最も良いと判断するバイアス。
内集団の人物や物や企画などを優遇し外集団のそれらを低く評価しがちになります。
内集団では仲間意識もあり、「全員で頑張った成果物」として愛着のあるものとなるため内集団を正当化したいという気持ちはわからなくもないですよね。

希少性バイアス

数量限定、残り僅かという文言を見たことがある人が多いですが、これは希少性バイアスを利用したキャッチコピーとなります。
確かに数量限定は価値が高く感じられるため思わずその言葉に魅力を感じてしまいます。

今回は3つのバイアスについて紹介しましたが、これは一部分です。他にも様々なバイアスがあるので、もし興味があれば調べてみてください。

バイアスを防ぐには

根拠となる情報を自分で調べる。自分の好きなこと、人がらの情報はバイアスにより肯定的に捉えがちです。そのため、その情報はどこのものかを自分でも十分吟味する必要があります。

売上No1や残り僅かなどの言葉を見掛けるとつい手が出そうになりますし、誰もが知っている企業の商品であれば安心感を感じると思います。そのため商品購入に関しては自分に必要であるか考えてみましょう。

バイアスが生じることによって本来の自分の有している思考とは逆方向に進んでしまいます。バイアスのある意見が続くと偏った意見となってしまう恐れがあるため、日頃からバイアスを意識した考えをしてみてはどうでしょうか。






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