言の葉

はじめまして。写真と出逢って、人とのつながり、世界が大きく広がったように感じています。…

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はじめまして。写真と出逢って、人とのつながり、世界が大きく広がったように感じています。撮影テーマは、「100年後に伝えたいモノ・コト」です。その一環として、2021年5月に初めての個展「拝啓 辰野金吾様 100年後の東京駅」 を開催します。

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人とのつながりから生まれるぬくもり  写真家・公文健太郎

 公文健太郎は、ライフワークとして日本の「食と風土」を撮り続けている。いわゆる風光明媚な場所より、人と自然が相互作用して出来上がった風景、農村や漁村といった日本の原風景に魅力を感じたという。その写真には、人のぬくもりが感じられてあったかい。 日本の農業や漁業に目を向けるきっかけ  写真を始めたころは、遠くへ行くほど知らない土地、出会ったことのない人に会える、それが写真でやりたいことだと思っていました。ネパールを皮切りにブラジルやアフリカなどに出かけていましたよ。  東日本大

    • 誰もが加害者、被害者予備軍となりうる異常社会への警鐘

       これは写真集なのだろうか、物語なのだろうか。現実なのだろうか、虚構なのだろうか。 『Hijack Geni』は、徹底的なリサーチによる裏付けのもと構成された写真と文章によるフィクションである。断片的な大量のナラティブは、報道や書籍以上に、特殊詐欺という犯罪の真相を抉り出しているように思えた。他人事ではない。本当に日本は安全な社会なのだろうかと寒気を感じた。  612ページ、重さ2kg。その外観はイエローページをイメージしている。特殊詐欺のターゲット名簿の6割は、電話帳か

      • 写真展「拝啓 辰野金吾様 東京駅 さらなる100年へ」

        5月19日からの写真展「拝啓 辰野金吾様 東京駅 さらなる100年へ」に向けて準備の毎日です。 DMができました~! デザインは敏腕アートディレクター三村漢先生です。 ********************************************************************* 東京駅はノスタルジーではない。 現役で活用されている東京の表玄関である。 私が東京駅を好きになったきっかけはここにありました。そして撮影を続けるなか、設計者の辰野金吾

        • The Americans

          タカザワケンジ先生の写真集評論講座で書いた文章が、PHaT PHOTOのサイトで掲載していただきました。ますますロバート・フランクが好きになりました。 https://phat-ext.com/up-date/53198

        人とのつながりから生まれるぬくもり  写真家・公文健太郎

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          鈴木サトル写真展「奈落」

          鈴木サトル写真展「奈落」を観てきました(Nine Gallery 1月31日まで 10:00~19:00) 「萬物の見えるもの 吾が芸術なり」というステートメントの通りバラエティに富んだ作品の数々。ふっと頭に浮かんだのが、ロバート・フランクにジャック・ケルアックが贈ったメッセージ「あんた、目があるよ」。 こんな言葉を私が言うと、とってもおこがましいですが、不思議ワールドから、美しい情景、よくこんなシーン見つけたなと思うようなショットなど観ていて飽きません。 お気に入りは、ラン

          鈴木サトル写真展「奈落」

          これから写真を学ぶ人におススメ!

           2020年が終わろうとしている。新型コロナに翻弄された年だった。早期の鎮静化を祈りつつ、遠出するのがはばかられる年末年始、暖かい部屋で写真集を眺めながら過ごすのもいいと思う。  感銘を受けた写真集など人に紹介したいと思いつつ、言葉が思うように出てこない。トレーニングもかねて、手元にある写真集をnoteで取り上げていきたいと思う。  最初に取り上げるのは、『Personal Best 人生で最高の30枚撮り方レシピ』。師であるテラウチマサト先生の写真家として、そしてPH

          これから写真を学ぶ人におススメ!

          まず第一歩

          三村漢ゼミ「写真集を作ろう」で、初めてInDesignを使って写真集を作りました。2020御苗場で東京都写真美術館学芸員の遠藤みゆきさんからレビュアー賞をいただいた「拝啓 辰野金吾様 100年後の東京駅」を膨らませて、来年個展を計画しています。 赤レンガの時計に包まれた東京駅のイメージで、表と裏を見ていただきたくて、表紙画像を貼りました。これはプロトタイプですが、まずは個展へ向けて第一歩です。

          まず第一歩