読書に浸るための場所
都内でゆっくり本を読むならここ、というお気に入りの場所がある。
家のベッドが一番落ち着くのはもちろんなのだけれど、せっかくなら空間も気分も読書に浸りたい…という休日にはこの3つにお世話になっている。
文喫(六本木)
・半日くらいはがっつり読書したい
・手持ちにすぐ読みたい気分の本はない
・たくさん、いろいろ、読みたい
できたばかりの頃から定期的に通っている。開放的で広々とした店内に、ずらっと並ぶ本棚は壮観。一人がけソファをゲットできたら、本棚をうろついて、目が合った本を席に持ち帰って読む、をひたすら繰り返している。品揃えはしっかりありつつ、全部を見てまわることも十分可能という、ちょうどよい規模感なのもよい。
フリーの緑茶をごくごく飲みながら、お腹が空いたら、黒いビーフカレーを頼むことにしている。お肉がとことんやわらかくて、たまねぎが甘くて、上等な味がする。
fuzkue(初台・下北沢・西荻窪)
・手持ちに気合を入れて読みたい本がある
・お昼ごはんも食べたい
・静かに没頭しながら読みたい
お店の空気がすっとしていてお洒落。はじめて初台の店舗をのぞいてみたとき、都会の喧騒とは無縁の大人な空間に、そのときはドキドキして入店できなかったことを覚えている。後日、WEBサイトの案内書きを読み込んで心の準備をしてから臨んだ。一度入ってしまえば、なんでもっと早く来なかったんだろう…と惜しい気持ちになった。本当に静かで、心置きなく読書に没頭できる。
ここは、定食が美味しいので私は食べる前提で行く。読書もそうなんだけれど、心から食べることに集中できるので、ていねいな気持ちになれる。
私はお酒が強くないのでだいたい季節のソーダをちびちび飲むことが多い。本当はここでお酒を嗜むことにあこがれている。
アール座読書館(高円寺)
・手持ちに非日常の中で読むべき本がある
・ごはんはもう済ませてカフェタイム
・読書しつつ、たそがれたい
ドアを開けると、特別な時間の流れにふっと迷い込んでしまったよう。ノスタルジックでたまらない。案内される席によって見える景色が全然ちがうので、今日はどこになるかなあと一期一会にドキドキしてよい。後から席が空くと、移動しますか?と聞いてもらえたりもするけど、その時にはすでに今日の席に愛着がわいている。なので、読書の合間に、ふう、と顔を上げてぼんやりする時間が好き。まだ水槽の前には座ったことがないのでいつかを楽しみにしている。
オーダーは、カルダモンココアであたたまるのがお決まり。ほかにも美味しそうな飲み物がたくさんあるのに、1回目の訪問でエキゾチックな味わいに胃袋を掴まれてしまった。
・・・
都内に引っ越してきて、本屋さんがたくさんあること、本を読むための場所がたくさんあることに、感動している。本好きのひとたちはどんなところに通っているのだろう。お気に入りをふやしていきたい今日この頃。
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