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RTA in japan summer 2023を現地観覧してきた話

日本最大級のRTAイベントRTA in japan。
今年もこの季節がやってきた。

もはや盆と年末年始と言えばRTA in japanを思い浮かべるほど毎回楽しみにしている。RTA経験なしの一視聴者としてこれまでRiJを見てきた私が一度やってみたかったこと、それが現地でのイベント観覧

今回それが実現したので、その時のことを書き残しておく。

観覧決定〜当日

観覧には現状Googleフォームからの事前登録が必要だ。私は元々別の予定が入っていた12日と14日に応募し結果は両日とも当選。どちらか当たれば万々歳かなという気持ちでいたので嬉しさと同時に驚きもあった。

観戦当日までにやったことは三つ。

まずは会場への行き方の確認と周辺のご飯情報のリサーチ。それを元に仮でスケジュールを立てた。ちなみに、note placeへの行き方は下の記事がとても分かりやすかった。

次に持ち物と服装の確認。今回現地にRちゃんのぬいぐるみを持って行きたかったのだが持ち運び方法に少々苦戦。ボリュームがあるのでなかなか入るサイズのバッグがない。圧縮するのもなんだか忍びない。結局最近買ったGUのラウンドショルダーバッグにピッタリ入ったのでそれで行くことにした。服装も両日協賛の無敵時間さんで購入したTシャツで行くことに。

最後に体調管理。当日体調不良になってしまっては元も子もない。しっかり食べて、深夜帯に見たいRTAがあったけどぐっと我慢してよく寝た。

観覧当日

そんなこんなであっという間に観覧当日を迎えた。

駅から会場までは道のりが分かればすんなりと行ける位置にあったのだが、ほぼ日陰がなく汗っかきの私はガッツリ汗をかいた。帽子を被ってきたのがせめてもの救いだったか。あと会場周辺にコンビニがなかったので飲み物は事前に買っていくことをオススメする。

玄関奥にあったのぼり旗

エレベーターで7階へ。エレベーターに乗った時、ドア上の階数表示の部分にnoteplaceの名前が載ってなかったので一瞬合ってるか迷ったけどなんとか着いた。エレベーター出てすぐ右側にトイレがあったので受付前に済ませられたのが有難い。すごく綺麗だったしジェットタオルが使えたのが地味に嬉しいポイントだった。

受付の方にQRコードとワクチンの接種証明を見せて受付を済ませるとリストバンドを頂いた。これを腕に巻いておくことで入場証明になるとのこと。日にちによって色が違うのも面白い。

会場でつけるマスクは耳かけタイプと頭の後ろに紐を回すタイプの2種類あって、両日耳かけタイプをチョイス。鼻パッドの部分にしっかりめのワイヤーが入っていてメガネが一切曇らなかった。

12日は観戦スペースに行く前に無敵時間さんのブースにお邪魔した。無敵時間さんも売り子のお姉さんもとてもお優しくて、帽子に付けた缶バッジに気づいてくれたり気さくに話しかけてくださった。お陰で少しあった不安と緊張がほぐれた。

ブースで購入したチャリティーグッズ

そしてブース横にRちゃんだっこぬいぐるみ預かり所ができていて私もテレサのアイマスクを付けたRちゃんを預けてきた。後で無敵時間さんのX(Twitter)を確認したところ綺麗にディスプレイして貰えていたらしい。嬉しい。

RTAちゃんとパシャリ
個性豊かなRちゃんたち

どこに座るか迷ったけど12日は後ろのスクリーンの近く、14日は走者席のわりかし近くをチョイス。走者席の近くに行けば行くほど臨場感が増して、今すぐ近くでRTAやってるんだよなという実感がかなり沸いてきた。

ただ、一つ心残りなのは観覧に夢中になりすぎて他のブースに行けなかったこと。どんどんRTAが見たくなって結局椅子から離れられなくなってしまった。仮スケジュールもおじゃんに。私が行った日はラウンジの方でRTAの体験イベントや寄付先の国境なき医師団さんのブースもやっていたので次回行く際には時間配分とかも気にしつつ他の要素も楽しみたい。

現地で拝見したRTAの感想

総じて言えるのはどのRTAもすごく魅力的で面白かったということ。タイトルにyoutubeのアーカイブ動画のリンクを埋め込んでおいたので是非見て頂きたい。

12日

常世ノ塔

ランダム生成される高難易度ダンジョンが魅力の本作。やり込みすぎてチート認定寸前まで行ってしまった走者さんが初見ステージを淀みなくクリアしていく様は見ていて爽快感があった。本番での世界記録更新もお見事。あとMODのRTAちゃん可愛いすぎる。RiJとゲームのコラボが実現するのってなんか良いなと思った。

TURNIC

可愛らしいグラフィックとは裏腹に、壁抜け・空中移動など多様なバグ技を駆使してステージをサクサク進んでいく。特にスタミナゲージをバグらせる技はあまりにもインパクトがありすぎてしばらくツボってしまった。解説さんも非常に面白く解説してくれて「悪いことに使います」の言葉が出るたびについニヤニヤしてしまった。

スーパーマリオワールド

世界トップレベルの走者さん4名による二人協力プレイのレース。協力プレイならではの走者さん同士の連携や励まし合う姿に胸が熱くなった。バグ技を華麗に決めた瞬間も盛り上がったけれどタイム短縮に一切関係ないスイッチを押す時の技が最後の最後で決まった瞬間が一番沸いていたのがなんか面白かった。

東京バス案内2

この日個人的に楽しみにしていたタイトル。まともな走りしないんだろうなと思ったら初手からお客さんを乗せないという暴挙に出だし、その後も怒涛の交通ルール無視を決めていくのがハチャメチャですごく面白かった。「お客さんは乗せません」コールも一緒にできてとても楽しかった。

F-ZERO X EXPANSION KIT

タイムアタックでスタッフゴーストの記録を抜くルール。スピーディーなレース展開と大胆なショートカットを鮮やかに決めていく様は圧巻。走者さんのRTAへの熱量というかストイックな姿勢がめちゃくちゃカッコ良かったし、解説さんも落ち着いていて非常に分かりやすかった。

Jerry Drift

今年もあった“アレなレースゲーム”。ローポリで作られたステージに似つかわしくないアップテンポなBGM、車体横の「藤原とうふ店」の文字、当たり前のように逆走し池を走り宙を舞う車。ゲーム自体の可笑しさや走りの面白さも相まって短い時間ながら非常に満足度の高いRTAだった。

電車でD LightningStage

レースゲームゾーンの〆に相応しいぶっ飛んだRTA。あの「複線ドリフト」を現地で見ることができて良かったし、学生時代よく乗った阪急電車でこんなに笑うことになるとは思わなかった。RTA後の記念撮影で、吊り革を持って電車の動きに合わせて揺れていた乗客の方達も一緒に写っていたのがなんだか微笑ましい光景だった。

14日

ベイグラントストーリー

RPGならではの経験値配分の計算やコマンド選択を迅速的確にこなしていく様が凄すぎた。走者さんや解説さんも落ち着いた語りの中にゲームへの愛情がひしひしと伝わってきて全く知らないゲームだったけどすごく面白かった。特にボス討伐後のスキル獲得時の目押し精度の高さと激ムズ倉庫番パズルは必見だ。

Pump It Up Infinity

この日個人的に楽しみにしていたタイトルその1。音ゲー中に速度が急に変わったり途中で計算問題を解かせたり。そんな異次元の譜面を確実にクリアしていく走者さんももはや異次元の領域。終始凄過ぎて開いた口が塞がらなかった。特にカモメの大群が出てくる譜面と某瞬間アクションゲームに似た演出の譜面は面白すぎた。

ボボボーボ・ボーボボ集まれ‼︎体感ボーボボ

この日個人的に楽しみにしていたタイトルその2。モーションカメラを使って体を動かしながら原作に引けを取らないトンチキミニゲームをクリアしていく。内容は終始意味不明だったが非常にユニークで面白く、走者さんと解説さんのハジケっぷりを間近で見られて良かった。特に多めにサービスしてくれるサービスマンがお気に入り。

スーパーワギャンランド2

走者さん2人のレース形式。アクションパートで攻めルートに挑戦する走者さんがカッコ良かったし、何より数字探しが笑っちゃうくらい速すぎて凄かった。解説さんの語り口も穏やかで聞き取りやすく和やかなムードが漂う反面、しりとりや神経衰弱の乱数で順位が入れ替わる僅差のレース展開にはハラハラドキドキさせられた。

ロックマン9 野望の復活!

必要箇所以外を初期装備のロックバスターで攻略するルール。シリーズの中でも難易度が高いと言われる本作を難なくクリアしていく様は見ていて気持ちが良い。走者さんの語り口が安心感があって、まるで友達の家でゲームを見ているみたいだった。そして終盤のボス戦の「集中したいんでちょっと黙ります」からの音ハメタイムが最高すぎた。

Minecraft

現日本記録保持者が挑む最速エンドラ討伐。分かりやすい解説の合間に聞こえてくるキーボードとマウスの音の凄まじさがこのRTAの凄さを物語っていた。現場では動画の3割増しくらいの音量で聞こえていてこちらも息を呑むくらい。少々ハプニングはあったものの、そこからの立て直しが冷静で素晴らしい。爆速クラフトも見どころの一つ。

Trials Rising

この日個人的に楽しみにしていたタイトルその 3。最高難易度ステージをある程度やり込まないと出てこない鬼畜難易度ステージをなんで淡々と喋りながら出来るのかこれが分からない。針の穴に糸を通すような繊細な操作をいとも簡単にこなしていく様は見応え抜群。ゲームも走者さんもクールでメチャクチャカッコ良かった。

GeoGuesser

今人気のGoogleストリートビューを元に自分がどこにいるか当てるゲーム。今回は国名を30連続で当てるのだがちょっと判断が秒速すぎやしないか。走者さんがどの要素を見て判断しているか丁寧に解説してくれたので面白かったしすごく勉強になった。ニュージーランドの電柱とケニアのグーグルカーはシュノーケル付きが妙に頭に残っている。

ドラえもん

通称「白ドラ」の4人レース。技を決める正確さがタイムに如実に出てくる1、2面に反して運要素が絡む3面でガラッと順位が変わる白熱したレース展開に熱くなった。解説さんがキャラクターを苗字呼びするのがすごく面白かったし、最前列で応援されていた方々の熱量が凄くて現地のボルテージは上々という感じだった。

当日を振り返って

あっという間に楽しい時間は過ぎて惜しみながらも会場を後にした。その後もオンラインで最終日まで楽しませてもらった。

今回現地観戦して良かったことは二つ。

一つ目は運営スタッフさんやボランティアさんの動きを直に見られたことだ。配信だけではなかなか見えてこない部分だと思う。RTA中も待機時間の間も忙しなくスタッフさんやボランティアさんが動いていて、たくさんの人の手によって成り立っているイベントなんだなということを改めて感じた。今回裏で尽力された方々には本当に頭が上がらない。

二つ目は現場の温かい空気感を肌で感じられたことだ。面白いポイントで笑って、惜しい場面で一緒に悔しがり、難しい技を決めた時には拍手を送る。イベントを盛り上げよう、楽しもうという雰囲気がすでにできていて私も自然とそういう気持ちになっていた。

走り始めのカウントダウンとか、ゲームによってはコールアンドレスポンスで参加できて楽しかったしいつもスマホのちっちゃい画面から見ていたから大きなスクリーンでRTAを見れたことが何より嬉しかった。

そして、RTAが終わって待機画面に切り替わった後に走者さん解説さんに改めて拍手を送る時間があってなんか上手く言葉にできないけどすっごい良いなって思った。良いものを見せてくれてありがとう、この時私はそんな気持ちで毎回拍手を送っていた。

それぞれのゲームへの愛情溢れた素敵な空間に少しの間でも居られて本当に良かった。私も微力ながら拍手と歓声でイベントの盛り上がりの一助となれたのなら嬉しい限りだ。

次回は今年の冬に開催予定。帰省するのでオンラインで楽しむことになるとは思うが、また今後も是非現地で見たいなと思う。忘れることのない夏の思い出になった。

最後に、今回RTA in japan summer 2023に関わってくださった全ての皆さんへの感謝の言葉で締めさせていただく。

心沸き立つ瞬間と、素敵な一時を作ってくれてありがとう。めちゃくちゃ楽しかったです!本当にお疲れ様でした!

GG!!

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