暗示・洗脳・催眠の対応策(二章、暗示・洗脳・催眠に共通すること){ニ、人間の感情や思考を支配する}
ニ、人間の感情や思考を支配する
一で述べた「考える」という行為を利用し、詐欺師は精神を支配する。
具体的に言うと、オレオレ詐欺である。
何故オレオレ詐欺がお年寄りを狙うのか。
それは様々な条件が詐欺師の味方をするからだ。
ここで一つ大切なことを覚えてもらいたいのだが、詐欺師の支配を解くのに重要なのが「自分と相手の置かれている状況を比べる」ということだ。
後にも詳しく説明するが、ここでも説明させてもらう。
オレオレ詐欺を例にして。
まず、詐欺師の視点で見ると、お年寄りというのは当然だが頭の回転がこちらより遅い。
第1の好条件である。
第2に多くの者が誤解しているのだが、受話器から流れる声は実は本人の声ではない。
あれは、合成音声と言って、人工的に再現された声である。
ここで多くのお年寄りに訪れる、難聴も詐欺師の味方となる。
肉親かどうかを声で判別しにくくするのだ。
第3の好条件に情報量の差である。
詐欺師は当然だが、ある程度電話をかけるお年寄り世帯の預金残高等を調べている。
対し、お年寄りは相手が詐欺師だとは知らないどころか、下手をすると肉親であることを疑っていないのだ。
これだけの好条件が詐欺師に味方をしているのだ。
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