私を取り戻す、2021年。

2020年は「日々是好日」と書初めで書いた通り
喜怒哀楽、揺れ動く日々の感情を味わう１年だった。

2020年4月。
採用繁忙期真っ只中での緊急事態宣言。
感染者数がどんどん拡大していく状況下で、
「今まで通り」の採用活動が全く通用しない。

誰も経験したことのない、正解が分からない状況の中で
何が最善の選択なのかを毎日考えながら
採用活動を続けなければいけなかった。

リモートワークで家から仕事をする毎日にも、
慣れるまでには少し時間がかかった。
本来リラックスするはずの空間で仕事をしていると
プライベートと仕事の境界線が曖昧になってしまう。

身体は運動不足で元気なくせに、心は常に戦闘態勢で仕事モード。
仕事とプライベートの切替がうまくできずに
初めの頃は心がザワザワとしてなかなか寝付けなかったりした。
だけど、きっと一番不安なのは就職活動中の大学生たちだからと
学生の前ではできる限り笑顔で元気に、気丈に振る舞っていた。

そんな2020年があっという間に過ぎ去って、
2021年1月。新しい1年が始まった。
今年の書初めは、なかなか漢字が思い浮かばなかった。

最初に漢字を書いて、うーん、違うなぁ。
また別の漢字を書いて、これも何か違う。
3回目に書いた文字を見て、しっくりきた。

「素」

2020年の私に足りなかったもの。
変化に順応するのに精一杯で、疎かにしていたもの。
それは、「素」の自分でいる時間。

コロナ渦で先の見えない状況でも、
自分の心に素直に、自然体でいられる時間を
少しずつ取り戻していきたいな。
書くことも、私にとっては「素」のひとつ。
今年もマイペースに、ゆるりと書いていきます。