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子供の頃


私は東北の人口1万人ちょっとの小さな街で小学生まで過ごしていた。

(現在の人口をみたら7,000人とのこと。過疎が進んでいる。)


母、保育士。父、会社員。

小学生低学年の頃、両親はとてもホワイトな働き方で、帰宅した父が公園で遊んでいた私を迎えにきて、18時頃には家族みんなで食卓についていた。母は料理が上手く、父は褒めるのが上手かったので、母は「天才かも。私、お店ひらけるね」のようなことを言っていたのを覚えている。

食後には、家族で近所の温水プール(温泉付き!)に自転車で向かい、ひと泳ぎして、お風呂に入ってまた自転車で帰宅していた。

めっぽう記憶力が弱い私が思い出せる記憶のひとつ。


東京で暮らして10年近く。

深夜まで夫や私が仕事をして帰宅して、疲れてすぐ寝て、また朝出社して、そんな毎日が続いていた。

好きな仕事ができて、夫もいて、とても恵まれていると思う一方で、幸せのイメージは家族で食卓を囲む記憶だったりする。(我ながらベタだな。)



リモートワークになって1ヶ月と1週間くらい。

3食を一緒に食べて、仕事中に「コーヒーいる?」と声を掛け合ったり、休みの日に近所を散歩している。それがうれしい。(いつかは飽きるかもしれないけど、今のところうれしい気持ちは持続している。)

東京で働く限り難しいと思っていた生活だけど、この渦中にできた。

この先どうなるかはわからないけど、この期間の生活は忘れないと思う。


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