巻14巻頭歌:『光と共に』

夏麻引く 
海上潟の 
沖つ渚に 
舟は留めむ 
さ夜ふけにけり

「万葉集」巻⑭・3348


『光と共に』

今日は
海上潟の沖の渚に
舟を留めよう
もう、夜は更けた

明日の日の出を待って
また船を漕ぎだそう

潮風浴びて

前へ、前へ…


《巻14概要》
東歌(あづまうた)と呼ばれる東国の歌を収める。
庶民の労働歌として労働の際に歌われていたと思われる歌も収められている。
当時の方言を垣間見ることができるのも、この巻の特徴。


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