万葉集翻案詩:『君に逢える』

待つらむと
至らば妹が
嬉しみと
笑まむ姿を
行きて早見む
《巻⑪・2526》



『君に逢える』


夕方の太陽が
この心を染める頃
なんとなく落ち着かなくて
何度も腕の時計を眺める

今日は久しぶりに
君に逢える

待ち合わせの場所に付いたら
そこにいる君は
“嬉しい”と
微笑んでくれるだろうか

こんなふうに
僕の願いだけを描いたら
君の事を また
淋しくさせてしまうかな

これからは
先読みの優しさと遠慮で
自分を欺くのは やめよう
そして
それで君を惑わすことも…

君との再開
どんな言葉を交わし合うのだろう

どんな顔をして君を見ようか

さぁ、
待ち合わせの場所へ急ごう


#万葉集 #詩 #万葉集翻案詩

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