万葉集翻案詩:『あなたに逢える』

夕さらば
君に逢はむと
思へこそ
日の暮るらくも
嬉しくありけれ
《巻⑫・2922》



『あなたに逢える』

夕方の太陽が
摩天楼を染める頃
嬉しくて嬉しくて
落ち付かなくなって
何度も時計を見てしまう

あなたに逢える時が
少しずつ少しずつ
近づいてきている…

逢えない日々が続いて
自分を欺きながら
歩いてきたけど
今日からは 
それもやめよう

あふれる想いも
高鳴る鼓動も抑えずに
自分の気持ちに素直になる

もう自分に嘘は付かない
ううん、付きたくない

あなたとの再会
どんな言葉から始まるんだろう

どんな顔をして逢おうかな

早く来ないかな…


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