万葉集全20巻朗唱の会
普段から万葉集翻案詩を書いていて、万葉集の楽しさをいろんな人と共有したいと思っているのですが、よく考えてみると、Twitterやこの場では書いた事がありませんでしたね。
万葉集を楽しむ、あるいは身近に感じる…
そういう事を肌で感じる事ができるイベントが毎年、富山県高岡市で行われています。
10月の第1、金・土・日曜日に高岡市では「高岡万葉まつり」が行われ、そのメインイベントに「万葉集全20巻朗唱の会」というものがあります。
万葉集全20巻、4516首を万葉衣装に身を包んだ約2000人がリレー形式で3昼夜昼夜かけて朗唱するという壮大なイベントです。
(※HPによると、今年の開催は検討中みたいですが、あくまでイベント紹介という事で…)
会場になる高岡古城公園のお堀の上には、このイベントのために3日だけ水上舞台が設営されます。
静寂の中で声になった万葉歌を聴いたり、あるいは朗唱したりするのは気持ちがいいものです。(万葉衣装に着替えると“その気”になります)
私も過去に何度か参加させていただいた事があるのですが、朝は清々しい空気の元で、夜は舞台上から綺麗な月を眺めながら朗唱した事があります。(夜は舞台で篝火が焚かれたり、会場には数多くのランタンが置かれます。)
屋外の広い空間で声を出すと、反響するものがないので、どこまでも声が伸びていって、それは気持ちがいいのです。
そんなイベントが、大伴家持が5年間赴任していた富山で行われていることを知っていただけたら…と思い書きました。
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