天皇賞
◎アーモンドアイ
◯サートゥルナーリア
△アエロリット
△ユーキャンスマイル
△ワグネリアン
△ランフォザローゼス
<見解>
歴史を振り返ると数多の女傑が取りこぼしてきたGI、ここがGI初制覇になった馬も多い。過去の傾向としては1番人気が負けやすく、逃げ馬が残りにくいタイムの速い差し馬向けのGI。展開的には好枠を引いたアエロリットが9割方行くことになるだろう。この馬が行くならレースレベルが担保されるので時計は早くなって弱い馬は来れなくなる。そこんとこ踏まえて予想していきたい。
本命はアーモンドアイ、文句なしの現役最強馬。昨年のJCの印象があって先行馬であるように感じてしまうが、ほとんどのレースを大外一気で仕留める形で競馬をしている。これはもう天皇賞の傾向とバッチリ合う。加えて御誂え向きの1枠2番となってしまっては馬券圏外になることは考えづらいだろう。軸はこの馬でいい、問題は何頭前に出るか、何を連れてくるか。
対抗にはサートゥルナーリア、3歳の世代最強馬。目標になる側なので印は対抗だが番手から速い脚で抜けてこられる馬なのでアーモンドアイへの実力で逆転の可能性がある馬であるともいえる。唯一負けたのが東京競馬場のダービーで最後止まった感じにも映ったのでおそらく距離に答えを導き出しての天皇賞参戦だろう、このことからもダービーの負けは度外視していい。
単穴は不要、基本的に馬券はこの2頭のことだけ見ていればいい。以下、連下を考える。
筆頭候補はおそらく逃げることになるだろうアエロリット。正直距離は1ハロン長い。が、1600ならアーモンドアイに先着できるだけの先行力があって、自ら主導権を取って行く形になるであろう展開は有利に働くはず。逃げ馬が残りにくいレースではあるが6番人気なら買わない方が損だろう。
一番面白いであろう相手は左回り3戦3勝のユーキャンスマイル。春は長距離を使っていたが、やっぱり菊花賞は武豊の好騎乗によるものであって本来はこのぐらいの距離がいいのではないか。武豊TVでも幾度となく右回りでの刺さりグセを指摘されていたように左回りだと馬が全然違う。何よりも前走の速すぎる勝ち時計は天皇賞でこそ活きるのではないだろうか。
昨年のダービー馬ワグネリアンは善戦マンのような成績になってしまったが、前々走は休み明け、前走は落鉄によるものなので悲観することはないだろう。枠はよくなかったが、実力的に普通に走ればそれなりの結果はついてくるのではないか。データ的にも札幌記念組は良い。
大穴としてあげておきたいのはランフォザローゼス。天皇賞の穴パターンは前走が毎日王冠組の差し馬、該当するのはこの馬だ。なぜかデムーロを鞍上に確保していて、密かに勝負ムードなのではないかとすら思わせる。成績的にも平凡な時計のレースでは大敗してる割に時計の速い東京競馬場になるとなぜか善戦しているあたり、ワンチャンスあるようにも思える。警戒の意味で買っておきたい。
<消した馬>
一応全馬解説はつけておく。
1、カデナ
復調気配で状態は良さそう。ただ、もともとの実績的にも速い馬場での差し馬ではないのでこの次、年末の裏番組G3あたりで狙う方がいいだろう。今回は不要。
3、ケイアイノーテック
前走がもう少し見せ場があったなら買ってもいいが良い頃とは程遠い感じがあるのでここで突然激走することは考えにくい。不要。
4、スワーヴリチャード
好枠を引いて鞍上は横山典弘ときてちょっと人気している。ただ、横山典弘ということはもはや殿ポツンのギャンブルだろう、イメージ的には08年カンパニーのようなレースになるのではないか。紐に入れておくのは当然入れておくにしても、一番後ろからさせるような甘いメンバーでもないので確率的にはよくない。押さえまで。
7、スティッフェリオ
父がステイゴールド。そう、ステイゴールド産駒は東京のGIだけは雨でもふらない限り成績が悪い。オールカマーではうまく展開が合ったことで勝ち切ったが、毎回力をちゃんと出しているタイプなので春のGIの通り番狂わせを起こすタイプではない。ここでは軽視していいだろう。
8、マカヒキ
過去2年出走して馬券になっていない6歳のダービー馬。ピークが3歳にあったような成績でこのタイミングで蘇るようには思えない。武豊で微妙に穴人気しているが無視でいいだろう。
11、ゴーフォザサミット
そうだサミットに行こう。うん。
12、ドレッドノータス
ハンデG2をポッと買っただけの馬が1番人気で重賞すら勝てない1勝馬が2番人気だったG2をインビタ先行して最後だけ抜けただけで勝った前走。復活とか上昇というより、毎回自分のレースをしていただけでうまく行くこともあるよねというだけの勝利でしかない。過去の実績も京都が中心であり、脚質的にも天皇賞にマッチするとは思えない。ここは買わなくていい。
15、ウインブライト
春の通りなら本格化か?と言いたくなるような実績だったが、前走の得意の中山オールカマーで敗因は距離にしろ負けすぎ。これが突然よくなるとも思えなければ、そもそも東京ではまともな実績すらないので買うだけ無駄になるだろう。どうしてもきになるようなら2強からの3連複だけかっておけばいいのではないか。
16、アルアイン
春に大阪杯を制した。ただこの馬は一度も衰えたようなところがなく、どのGIでもいつも掲示板には載ってくるレースをしていた。大阪杯は復活とかでもなく、メンバー展開がマッチしたことで1着入線をしたにすぎない。いつも相手なりに自分のレースをするだけということを繰り返すだけの馬なので、今回は相手が強いが掲示板に載ってくるぐらいの競馬はしてくるだろう。手広くしてもいいなら紐に入れておいた方がいいとはおもうが、先行したい馬がこの枠では積極的に買うような馬ではない。
<買い目>
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