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街中の、植木鉢について

下町江戸園芸文化(➡リンク)の由来でしょうか。路地を歩いていると、沢山の鉢植えを見ることできます。

【街で見かけた植木の写真】


墨田区に目を向けてみれば、明暦の大火により当地へ町家の大移転が成された訳で、おそらくは1600年代より植木鉢に花を植え愛でる町民の方々がここに居られたのであろうことと思われます。
だから、下町に古くからお住まいの方々は、母の、または父の、そのまた母・父の…と先代に遡ればなお、そういった生活をしておられたんだろうと推察します。
先の戦争で一帯が焼け野原になった(墨田区内には焼けずに残った町もありますが)後においても、この地にまた新しく住居を建築された方々の記憶の奥には、そんな街の姿が・・・(江戸から明治・大正を超えてきた)残っていたのだと、まちを歩いて、玄関先の植木鉢を見るに当たり、そう思うのです。戦後も、戦前の姿を蘇らせたいとごく自然な、もしくは本能的な習慣として、そのようになされておられるのではないか、とそのようにも思うのです。
自分で育てている植木を外に置いて。通行する方、近所の方も愛でれるように。たまに「あら、キレイに咲いたわね~」なんて声掛けられて、「あら、有難う~」なんて井戸端会議が始まって。「路地園芸」って、古き良き下町文化だと思ってます。
種が出来たら分けてもらったり。ゴーヤが出来たら御裾分け。2月に行いましたイベントでのアンケート結果で、将来どんな街になればいい?の問いに「古くて良い所と、新しい所と、うまく一緒に融合出来れば」と期待を込めたご意見がありました。
また、この街の好きなところ=「下町の良さ」が、イベント来場者のトップ回答だったと言いましたが、ご覧の通り、ここはこういう街です。いいですね!
 
「植木鉢」企画について
 
2月のイベントで、「苗木」を配りました。咲いたら教えてくださいね、とお伝えしてましたら実にたくさんの方から「咲いたよ!」と報告を頂きました。
https://note.com/kotomachi_2023/n/n827ca04468f2          【こちらへ掲載してます!】
 
苗木が育つように、街もこれから「賑わう」ように少しづつ育(はぐく)んでいきたい、という想いをこの企画の理由で述べましたが、実はまだ理由はあるのであります。
イベント会場に貼り出してましたが、「江戸園芸文化」ってこういうことなんです。➡冒頭のリンクへ


 
 
そんなまちを、これからも末永く守っていくために、緩やかな街づくりの方針というか指針というようなものを地域の方々と作っても良いかもしれません。例えば、その植木の脇に誰でも座れるベンチを出したら・・・・みんながそこで楽しく談笑する姿が目に浮かびます。
 
これから私達も、ワークショップやイベントで植木に絡む企画は繰り返して参るつもりです。「ことまちプロジェクト」は、「すみだノート」でおなじみの下町通信社さんも一緒に参画していますが、ちょうど2月のイベントの頃、向島百花園で植木職人をやられていた方が入社されたんです。植木に関するお問い合わせは、どうぞご遠慮なくお問い合わせください。喜んでお伺いさせて頂きます。緑あふれる通りになれば、街はもっともっと楽しくなりますよね。
 
TO BE CONTINUED


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