3次創作は創作活動といえるのか?

 たまに見るこんな表記。


『○○さんのネタ頂きました!』
『○○さんの描いてた衣装がかっこよかったから描いてみました!』
『○○さんの作品を小説/漫画にしました!』


 わりとよく聞くようになった所謂3次創作というやつである。
 人によってはそんなに自分の作品を好きになってくれて嬉しい!という人もいるが、私はこの3次創作というやつが死ぬほど嫌いだ。


そもそも創作とは何か。

【創作(そうさく)】

1. それまでに無かったものを新たにつくり出すこと。何も作り出さない「発見」とは区別される。
2. 主体的創造力によって独創的作品をつくり出すこと。また、その作品。
3. 事実でなく想像によってつくり出すこと。作り事。嘘。

Wikipediaより引用

 ここの記事でいう創作とは2の意味であるが、1の「新たにつくり出す」というのが肝心な部分だと私は思っている。
 つまり言い換えれば、一次創作とは世界観やキャラクター設定やストーリーを全て自分で考えて、練って練って練って練って試行錯誤の末にやっと作品として生み出す大変な作業のことである。


 では一次創作の過程で一番大変なものは何か。

 ストーリーのテンポ、ヒロインの可愛さ、世界観の壮大さetc…
 もちろん全て大変で、重要な要素である。

 だがあえて言おう、ストーリーの大前提となる世界観と、演者となるキャラクターの設定こそがキモであると…!
 私は今は二次創作でしか作品をかいてないが、元々は一次創作をやっていた。その時一番大変だったのがこの2つであり、大前提であるがゆえに見落とされがちで目立たない!大変な割に評価はされにくい!!費用対効果が低いのである!!!
※このnoteは個人の独断と偏見により書かれたものです。

 以上を踏まえて二次創作を考えてみよう。
世界観やキャラ設定はもちろん、話のきっかけになるネタまで原作から拝借しているのだ、同じ創作活動と言うのが烏滸がましい程の拝借っぷりである。

 では二次創作はどの部分が創作なのか、ストーリーは流石に原作をそのまま小説/漫画化したものをお目にかかった事はない。
(少し前にゲームのスクショをアンソロの裏表紙に使って炎上した人はいたが、今は置いておく。)


 二次創作における創作要素とは

・ストーリー
・パロディやクロスオーバーにおける世界観
・幼児化や擬獣化などのキャラ改変
 …ざっと思いつくのはこの辺だろうか。

 そして上の二次創作における数少ない創作要素を、さらに拝借して創作(笑)しているのが3次創作である。

 一体どこに君の考えた部分があるんだ? と問いたい。


 窃盗を万引き、売春を援交と言い換える素晴らしき日本の文化により、ネタパクを3次創作と言い換えているだけではないのだろうかと思うのは私だけだろうか。


 では何故3次創作は昨今の同人界で根絶やしにされず、それどころか歓迎ムードなのか。

 それは同人の成り立ちに深く関わる、二次創作者の信念ともいえる「二次創作はファンが原作に対してリスペクトをもって作った作品である」という原則が根付いているからであろう。

文章が長くなったのでいったん切ります。
続きはこちら。

なぜ3次創作は歓迎されるのか?|咲坂 琴音|note(ノート)https://note.mu/kotokyoto/n/n1e521892fde6

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