なぜ3次創作は歓迎されるのか?

 この記事は前回の続きです。
お手数ですが前回記事をお読みになってからの方がより楽しめます。
3次創作は創作活動といえるのか?|咲坂 琴音|note(ノート)https://note.mu/kotokyoto/n/n7ef77b5117e9


 なぜ3次創作は歓迎されるのか?


 それを説明するにはまず二次創作の成り立ちについて考える必要があるだろう。


 二次創作物は公式がOKを出していないジャンルにおいては全て、法律上は著作権侵害にあたる可能性がある。ゆえに同志でのみ楽しむ内輪のみのアンダーグラウンドな世界だった。
 SNSの普及や書店委託制度の浸透により陽のあたる(メディアの目に触れる)場所に出ることも多くなってきたため、同人は隠すべきものという感覚がわからない人も少なからず増えてきたように思う。

 しかし版元様や原作者大先生の中には同人絶許☆腐女子は滅びろ!という方もいる、特に特撮や舞台などの2.5次元や子供向け作品はかなり取締が厳しい。
 少し調べたことのある人や古の腐女子の方々は過去に起こった訴訟や騒動を知っていると思うが、同人界は公式が本気で潰そうと思えば簡単に焼け野原になってしまう儚い世界なのだという事を忘れてはいけない。

 二次創作の腐女子アカウントとわかるアイコンで公式に凸リプしたり、自分の気に入らない同人誌を公式に送りつけて抗議する事など本来あってはならない事なのだ。巨ネ申兵かキサマは。


 少し脱線したが…では同人界はなぜ今まで存続してこれたのか?

 それはひとえに原作者大先生と版元様の大いなる御慈悲によるものである。
…具体的にいうとファンが作った作品を取り締まるのは可哀想だと仰る菩薩のような原作者大先生が多いため、お目溢し頂いているのである。
 また発行部数が少なく、利益が少ないこと。公式に間違えようがなく、公式と競合しないこと。損害賠償額より訴訟費用の方が高くつくこと。(これは微妙だと私個人は思っているが)もとの著作物の宣伝になる可能性がある。

 こういった要因によりギリギリセウトなバランスで同人誌および二次創作物はこの世に存在している。


 ゆえに二次創作活動をする者は

「二次創作はファンが原作に対してリスペクトをもって作った作品である」 という大前提をもとに活動しなければならないのだ。

ファンでない奴が作る同人誌はただの盗作!
※再度言いますが、このnoteは個人の独断と偏見により書かれたものです。


 これを3次創作に当てはめると、『3次創作=自分のファンがリスペクトをもって作った作品』となり、その結果が「嬉し〜〜♡ありがとうございます!!」という歓迎ムードになるのだ。


 しかしよく考えて欲しい。

本当に素晴らしいストーリーを読んだとき、それに付け加えたり、他の結末を考えたりした事があるかどうかを。

 ゆめ忘れないで欲しい。

改変したキャラやパロディ設定が同人界であなたの作ったものとして持て囃されようと、それはあなたの作ったキャラではない事を。


 もちろん二次創作作品のファンアートとして感想代わりに小説の1シーンをイラストにする、イラストにインスピレーションを受けてSSをつける事まで否定はしない。

 しかし、人が頑張って作ったものを掠め取って素材のように使うのは創作活動ではないと、私は思う。







 (私が3日かけて考えた衣装を描いて、あまつさえ大変な部分はテキトーに簡略化して許可なく勝手に上げてたそこのお前!絶対に許さないからな!!絶対にだ!!)

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