見出し画像

【仕事編・本屋さん 行き場のなさを受け止めてくれる】 0ポイントと出会う旅

今朝もスッキリ晴れている。
わたしは初夏が好きだと自覚していたけど、初秋も好きなのだと、知った。
体調は季節の変わり目に左右されすぎるけど、気分は、初夏と初秋にきらめく。


転職の順番がもう思い出せないから思いつくままに記述していこう。
再び上京した頃、今から30年くらい前、阿佐ヶ谷に住んでいた。
そこでパチンコ屋、本屋、レンタルビデオ屋、イタリアンレストラン、で働いた。
電車通勤をしないで済んだことは大きかった。

本屋さんはわたしは好きで地元に住んでいた時から。
好きというか、拠り所。
仕事がしんどくて、とか、どうしたらいいか方法がわからない時とか、
本屋は行き場のない気持ちを受け止めてくれていた。
欲しかった本、ふと目に止まる題名、まだ見ぬわたしが惹かれる存在、
そういうものが在った。

そんなはずはない。
目の前の現実だけが本当のはずがない。

そんなふうに感じていたからかもしれない。
しんどい時とか、どうしたらいいかわからなくなっている時とか、
自分がダメなように思えてくると、でも、そうか、本当にそうだろうか。
あがいていた。

ビデオ屋も同じ理由で好きだった。
拠り所だった。
そんなはずないじゃない。
目の前の現実だけが本当のはずないじゃない。
ね。
ほら。
って、本の中や映画の中に「実のところ世界はこんなふうなんだよ」って秘密を見つけていた。

今目の前にある現実に苦しんでいる時、自分を変えて世界に合わせていくのか、
現実の他の可能性を発見していくのか、
やり方は違うだろう。
わたしは自分を変えたくないくせに、世界に合わせていく比重が多かった。
それがわたしの手の届く方法だと思っていた。
その反面、「そんなはずないじゃない」「現実の他の可能性を発見していく」というやっかいな気持ちが、時に暴れるから、本屋に行く。ビデオ屋に行く。

ビデオ屋と本屋は、そういう人を捨てない場所だ。
何時間いたっていい。
誰も訝しがらない。
やさしい。
何時間でも浮遊して。
気の済むまで、浮遊している。


※ここまでに出てきた言葉はまとめています。
ひとりよがりな主観の言葉です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?