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一番じゃなくなる恐怖

流れがBIGBANGに移り変わったんじゃないか
BIGBANGを超えなくちゃならない


ジュンス(元東方神起)とテソン(BIGBANG)。
第2世代トップグループでメインボーカルを担当していた二人によるトークでしたが、すごくおもしろかったし、当時の裏側が知れて嬉しかった!

ジュンスが語っていた、
「(東方神起がグランドスラムを達成した年)韓国にしばらく敵はいないと思っていた。
(BIGBANGが出てくるまでは)僕たちも事務所も緊張感というものは実はあまりなかった。
でもBIGBANGのパフォーマンスを見て、すごくかっこよくて、トレンドが変わったんじゃないかって思った」という話。

当時のアイドルにはほぼいなかった、自分たちで作詞作曲ができたBIGBANG。
SMとはまったく違う音楽性で勝負している彼らは、用意された音楽を歌って踊り、そのパフォーマンスの必死さにはある意味悲壮感すら漂う時もあった東方神起とは全然違うアイドルでした。

だから、自分たちとは全然違うフィールドで独自の音楽性を確立し、一般受けは狙ってません(だけど結果爆発的に売れている)という感じの新しいYG路線に、SMが焦ったのはよくわかります。

そして、そのBIGBANGを超えるためのあの「MIROTIC」だったのかと思うと…。SMやメンバーの「MIROTIC」にかけた願いを思うと泣けるなー。

結果「MIROTIC」が売れまくり、2008年は間違いなく東方神起の年だったし、年末の祭典ではBIGBANGに負けられない彼らのプライドを感じるパフォーマンスでした。

王座を守り抜いた東方神起でしたが、翌年あっけなく分裂し(涙)、BIGBANGの時代が到来しました。

実力も人気も見た目も完全に王者だったBIGBANGですが、そのBIGBANGを捕えようとする、ルーキーEXOの活躍があって。
2013年、2014年はすでに絶大な人気を誇るEXOでしたが、2013年~2015年は、BIGBANGとEXOが二大巨頭でしのぎを削っていた感じでした。
大ベテランで見た目も鬼怖いBIGBANGなのに、若いEXOがアルバムの発売日程をぶつけたりなど、けっこう攻めた戦を繰り広げておりました。

そして2016年、巨大ファンダムを抱え、完全一強状態で安定した人気を誇っていたEXOでしたが、そこに防弾少年団がやってきちゃうんですよね~笑

2016年は前年度にデビューしていたセブチもいて、2016年の賞レースではEXOとバンタンとセブチのそれぞれのパフォーマンスにかける思いがぶつかり合って熱かった。。

このあたりで私は勝手にEXOが「1番じゃなくなる恐怖」をひそかに感じていたのですが。

2016MMAでのパフォーマンスは、いつものEXOと明らかに何かが違っていて。
それは後輩の活躍によって追い込まれているEXOであって、でもそんな状況だからこそ「頂点は譲らない」というトップに立つアーティストだから持てる覚悟が見えるような圧巻のステージだったとも思えるのです。
全身全霊でパフォーマンスする彼らの「必死さ」に心打たれて泣きました。

このセブチもすごくかっこよかったです。
こんなに人数がいるのに、みんながちゃんと同じ方向を向いているグループなんだなと感じたし、スマートなんですよね。熱いステージながらもどこか余裕があって、クールなセブチでした。

2016年のバンタン。勢いがすごいですよね。。ステージに対する貪欲さを感じるのに品があるという。

どこまで上がってくる気なんだろうバンタン…、みたいな…。
恵まれたビジュ揃いと、バンタンの音楽を支えているラップ陣の謎の貫禄。EXOを追いこさないでネ…?という思いで見ていました笑

バンタンのオールキルがはじまった2019年あたりから、バンタンは「賞を獲りに行くぞ!」というパフォーマンスではなくて、アーミーに感謝を伝えたい、素晴らしいステージを見せたいっていう思いを乗せたパフォーマンスに変わったように感じます。

もうKPOPのトップオブトップだったし、1番なのはもう当たり前のことで、その上でのパフォーマンスというか。
馬とか色々でてきた時ありましたよね。馬って。もうさすがビッヒ…そこまでやるか、という笑

そういった芸術的で豪華なステージももちろん素晴らしいのですが、でも2016年あたりのがむしゃらさがあったバンタンを、また見てみたいと思ったりもして。

私はバンタンの「1番じゃなくなる恐怖」を背負ったパフォーマンスも見れたらよかったなーと思います。
迫りくる後輩を感じるけど絶対に負けられないバンタン、焦ってるけど焦ってることなんて微塵も感じさせない、王者の本領を発揮しているバンタンを。
そんな時のSUGAとかJ-HOPEの気迫ってすごそうだしジョングクやジミンはめちゃくちゃ踊るだろうし、大暴れしてほしい。

でも実際は、存在が別次元なグループになったから、競っている姿なんてもう見れないのでしょうけども。

東方神起はBIGBANGに、BIGBANGはEXOに、EXOはバンタンに、といった感じで、一度でも頂点に立ったことのあるグループはこの「恐怖」を感じてきたのではないかなと勝手に思っています。

自分たちが「1番」ではなくなるかもしれないという恐怖、そして、「1番」ではなくなったと感じる瞬間が、どのグループにもおそらくあったのかもしれないな、と。

推しているグループがトップにいなくたって別に変らず推すし関係ないというのはもちろんそうなのですが、負けられないパフォーマンスをしている時って、火事場の馬鹿力とでもいうのでしょうか、そんな時にしかみられない迫力が感じられて、すごく熱いんですよね。
だからもしそんなバンタンも見れたとしたら、すごくかっこよかっただろうなと思います。

じゃあバンタンが恐怖を感じることになったとして、それは誰なのかといったらそこはやっぱりSMのRIIZEであってほしい笑

でもバンタンはそんな状況になったとしても負けたくないって思うんじゃなくて、また新しいスターが出てきて、韓国の音楽シーンがさらに盛り上がったらそれが一番いいことだ、というようなことを言いそう。。
メラメラなんかしない、ワールドスターの懐の深さなんだよなきっと…。


絶対王者である姿、鬼気迫る姿、どの姿も結局はとてもかっこよくて素晴らしい。
尊い最高の推しであることに変わりなしです。

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