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アイデンティティを求めて

先日、英語を教えている知人との会話の中で、“identity”という言葉が出た。
彼女は、「“identity”って難しい言葉ですよね。説明するのにいつも困ります。辞書に出てくる訳はどれも適訳だとは思えなくて、、、日本語には“identity”が意味する本質を表現する言葉がないのかもしれませんね」と言った。「確かに。。。」と答えながら、私の脳裏にある言葉が浮かんだ。

一般的に“identity”は、『自分が何者であるか』の問いに象徴される自己同一性と解釈される場合が多いのではないだろうか。

「あなたは何者ですか?」と問われたとき、何と答えるだろう。

昔の私は、迷いなく “仕事” や “肩書” を答えただろう。
最近は、しっくりくる表現がないように思えて “自由人” と答えている。(そうした質問自体、面倒臭いと感じていることは否定しない)
ちなみに、岡本太郎は “人間” と答えたらしい。スケールが違う(笑)

知人とのこの会話以来、私はそのとき浮かんだ言葉について考える時間が増えた。考えれば考えるほど、私にとっての “identity” はそれに落ち着く。

その言葉とは “在り方(being)” だ。けれど、「あなたは何者ですか?」と問われて「在り方です」では答えにならない。しかし “在り方” を “存在” と言い換えたとき、神が発したと言われるこの言葉を思い出す。

「I am that I am.」

とても抽象的なようで、すべてを包含しているこの言葉を、今まで以上に尊く感じながら、第12週の旅をはじめよう。

第12週 ヨハネ祭の情景
万象の美しい輝きが
私の魂の奥底に生きる  神々の力を
宇宙の彼方へ解き放つ。
自分自身から離れ
ただ  ひたすらに
宇宙の光と  熱の中に  自分を探し求める。

ルドルフ・シュタイナー著「魂のこよみ」


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