ゆるし
秘教本を読んでいると『世界奉仕者の新集団』という言葉が度々出てきます。他に呼び名はなかったものかと思わなくもありませんが(笑)、週末読んだ秘教心理学の中で、この世界奉仕者の新集団なるものがどうのようなものなのかが詳しく書かれていました。
新集団と呼ばれていますが、実際の組織形態は存在しません。
人間の本質的な神性に立脚し、人間の基本的な特性である善意に基づき、平和、豊かさ、理解という望ましい状況を生み出す新しい社会秩序を具現化するために尽力する人々、たとえその言葉を聞いたことがなかったとしても、分離や嫌悪の精神を抱かず、相互の善意を通して地上に正しい状況を確立しようと努めている世界中に存在する人々はそのメンバーとされています。
この週末は、そんな彼らが体現している「許し」について書かれた文章を何度も思い出しては感じ考えていました。
この許しは、過去における人間の間違いの普遍性を認め、あれこれのグループ、国家、教会に責任を押しつけることはできず、私たちすべてが間違いを犯し、すべてが理解するのを怠り、すべてが愛と寛容の欠如という罪を犯してきたという事実を認めることに基づく許しである。
あらゆる恐怖心は分離感覚を生み、憎悪や批判の精神へとつながっていきます。それは人間の反射的防衛反応でもあるのだと思いますが、互いの過ちを認め、相互に理解し合うその先にある未来を想像したとき、冷静にマインドを働かせ、謙虚に誠実に行動できる自分でありたいと願います。
言うは易く行うは難し。小さき一人の奮闘が何になるのかとあまりの無力さに希望を見失いそうにもなりますが、世界の至るところに存在する目には見えないつながりを信じて、「エネルギーは思考に従う」という秘教の公理に基づき、本質的な神性に立脚したビジョンを意図し、日々の在り方を注意深く観察し続け、間違いに気づいたときには素直にそれを認めながら、一歩ずつ確かな歩みを進めていこうと思います。
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