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使命を生きる

春から観察していた鉢植えのワイルドストロベリー(以下、彼女)が、1日半ほど目を離したら枯れてしまった。前日まで元気だった彼女は、萎れる過程を飛び越えてパリパリに乾燥していた。すぐに水をあげたが、あっという間に枯れてしまった。

そんな姿を見続けるのは悲しいし、早く片付けた方がいいのだろうなと思いつつ、彼女に「どうして欲しい?」と問いかけた。もちろん、何を答えてくれるでもなかったが、手が自然と彼女の方に伸び、触れるとポロポロ乾いた粉がこぼれ、もう少し涼しくなるまでこのままにしておこうと思った。

とはいえ、毎日その姿を目にするわけで、その度に小さき私の心はチクチク痛みを感じたが、元気だった頃の姿を思い出しながら彼女の成長過程を描いて私の中に存在し続ける彼女と対話した。

絵に描くことで彼女の本質に少しだけ近づくことができたように感じた。その中でも一番強く感じたのは、彼女の使命を生きる強い意志だった。

8月31日 満月の夜、『彼女は再生する』という想いがふと浮かんできた。暗がりの彼女をのぞいてみると、当然そんな気配は微塵もなかった。

翌朝、他の植物に水やりしようとベランダに出ると、最初に彼女が目に飛び込んできた。遠目には変わらぬ様子だったが、なんとなく引き寄せらせた。すると、、、

「おまんは・・・誰じゃ?!」

枯れた彼女の足元にチラホラ現れた小さな双葉たちを目にして、思わず、噂の『らんまん』の牧野富太郎(ドラマでは万太郎?)の名ゼリフ?を口にしていた。(テレビを観ないのでセリフが正しいかは怪しいけれど…)

彼女は使命を果たし、生命を繋いだ。

植物は自然王国の中で最も完成に近い進化を遂げているといわれている。だから、植物から学ぶことは数え切れない。それどころか、想像を遥かに凌駕した叡智を伝えてくれる。

このエピソードと先週(第21週)の詩が直接的にどうこうではないが、私は彼女の姿にそのエッセンスを受け取り光を感じたので、改めて先週の詩をここに残しておこうと思う。

第21週
見知らぬ力が充実すると
その力が  私自身を私に  委ねようとする。
内部のみずからの力の領界で
見知らぬ種が育ち
予感が  光輝く。

ルドルフ・シュタイナー著「魂のこよみ」

こうして一連のエピソードを言語化することでまた、彼女との対話を深めることができた。新たに受け取ったインスピレーションと共に、発現した生命を育んでいきたい。

第22週がはじまりました。

第22週
遠い宇宙からの光が
私の内部で力強く生き続け
魂の光となって
霊の深みを照らす。
その光は  人間の自己を
宇宙の自己から生長させて
時の流れの中で  豊かな実を結ばせる。

ルドルフ・シュタイナー著「魂のこよみ」


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