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今、毎年楽しみにしている大好きなイベントのボランティアスタッフをしており、本番まで1ヵ月を切ったもので、非常にとっちらかっている。

とっちらかるような気はしていた。自粛期間に準備を進められなかった分、例年より時間は限られている。自粛明けの6月から徐々にとっちらかり始め、7月、そして8月。気づいたら毎日のように床で寝落ちしている。電気を付けたまま、顔も洗わぬまま。

やることがいっぱいになると、生活することをなおざりにしてしまう。ふと時間の空いた時に洗濯してしっかり掃除して、ご飯も自分で作って食べたらとても気分が晴れやかになった。その日は久しぶりにお花を買って飾りもした。

とっちらかる話ばかり書きたい訳ではない。忙しくても、楽しく準備を進めている。文化祭を本気でつくるみたいに、ただただ楽しいことを真剣にしているのだ。

今年イベントをやることについて、葛藤や難しさも感じている。感染症対策、宣伝の文言、いくら考えても本当にこれが正しいのか、答えの出ないことにスタッフみんなで向き合う。みんなで考える。もしかしたら、開催すらできなくなるかもしれない。だけど、今できることをする。どうしたら楽しくできるか、楽しさを届けられるか考える。自分達だけじゃない、このイベントに関わるたくさんの人達や、これからイベントを知る人達、色んな人のことを考える。想像して、想像して、創造していく。

364日、の大切さの話を聞いた。一つは、何か特別な1日を目指していって、その日が過ぎるとすぐに来年のその日の準備の時間になる、という意味。もう一つは、その1日の準備をしている間に感じることや気づくこと、感覚が変化していくことこそが大切だという意味。前者はちょっと気が抜けないイメージだけど、後者はなんだかいいなぁ、本当にそうだなぁと府に落ちた。

「だから、たとえ中止になったとしても、その日々は無駄にはならないんだよね」

364日の中で育っていくものこそ大切なんだからと、この話をしてくれた人は言った。また一つお守りの言葉が増えた、と思った。

とっちらかっても、不安になることがあっても。この日々は消えない。

私は今、大切な364日の中にいる。

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