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新婚1年目です。夫?旦那?昨今のジェンダー論争に鑑みるとウチは「家のモン」と呼ぶことが…

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新婚1年目です。夫?旦那?昨今のジェンダー論争に鑑みるとウチは「家のモン」と呼ぶことがいちばん良さそうです。(どうして)つたない文章ですがエッセイ書いてみようと思います。

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勇気を振り絞って潜入したアジトで飲んだカフェオレの味

とんでもない場所を見つけてしまった。 その店は看板もメニューも出ておらず、 人に教えてもらうか、スマホで調べていなければ決して辿り着くことはできないだろう。 たまたま歩いていたら素敵な店があってふらっと。そんな偶然を寄せ付けない排他的な気配があった。 なんだか美味しいコーヒーが飲みたくて「近くのカフェ」を調べた。地図の示す場所まで徒歩1分。 到着したが、カフェらしきものは見つからない。でも、GPSは今まさに私がいる位置を指している。 私のスマートフォンよ、ついに気が

    • 「教科書は使わないよ。今からこの歌詞を読解していきます」

      その日のY先生の現代文の授業は衝撃的だった。 高校1年の時のこと。 配られたA4サイズの紙には誰もが知っているラブソングの歌詞。 もちろん、うちの学校にもこの歌を書いたアーティストのファンクラブに入っている子が何人かいた。 私もファンと言うほどでは無いものの、そのアーティストの曲名20曲くらいは空で言えるのではないか(今思い出そうとしたら7曲しか出てこなかった)。 紛いもない究極のラブソング。改めて歌詞を見ると恥ずかしいくらい。 クラスメイトがそれぞれの考察を考え

      • 私が結婚式の中止を訴え、失敗し、遂行するまでの道のり〜その4〜

        晴れたり突然雨が降ったり、そんな日が嬉しかった。 笑ったり泣いたり、そんな日もあるよね、というのを1日に凝縮しているようだし、 どう見ても雨なんか降らない空なのに、晴れ空から大雨が降るとそれだけでお祭り気分になれた。 からりと光る太陽によって、雨の雫がキラキラしているのを見つけるのはとっても簡単な宝探だ。 そんな気まぐれとも情緒不安定とも言える天気の日に、生まれて初めて手術台に乗った。 顔にカバーがかけられる。 変われる喜びと思い通りにならなかった時の恐怖、自分の

        • 私が結婚式の中止を訴え、失敗し、遂行するまでの道のり〜その3〜

          「鏡よ鏡よ鏡さん 世界で一番美しいのは誰?」 一度でいいからそんなふうに思ってみたい。 悪役でもいい、魔法で手に入れた偽りの美しさでもいい。 白雪姫の純粋な心に敵わなくってもいい。 お后のように歪んだ方法でもいいから自分を愛して、自分を受け入れてみたい。 私がこれほどまでに自分の容姿を嫌う理由。 一つの病名を目にした。 「醜形恐怖症」 自分の外観を、醜い・ゆがんでいると強く思う心の病気。 実際には存在しない外見上の欠点やささいな外見上の欠点にとらわれることで、

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        • 私が結婚式の中止を訴え、失敗し、遂行するまでの道のり〜その4〜

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          永久脱毛ってそういうこと?

          全ての無駄毛を一本の指に凝縮して欲しいと神に願ったことはないだろうか。 私はある。不謹慎とは思わない。私は八百万の神に頼んでいる。毛の神もきっといる。 毛の神「一本の指・・ほう、どの指を差し出すのかね」 私「薬指です。それも左手です。」 毛の神「なんと・・結婚したらどうするのじゃ?」 私「人々は驚きおののき、彼は毛に埋まった指輪を見失うことでしょう。それでも私は毅然と振舞います。私が毛深く生まれてきた贖罪として、左薬指には全ての毛を背負ってもらいます」 毛の神「そ

          永久脱毛ってそういうこと?

          相手が忘れているであろう約束を守るということ

          世紀末、当時小学生だった私はある国語のテストで高得点を取った。 忘れもしないのだが、出題は斉藤洋さんの「源平の風」という歴史ファンタジーから。 狐が歴史上の様々な人物に出会い、 人間の私利私欲に辟易としたり、 必ずしも報われるわけではないのに誰かのために心を尽くす行動に疑問を持ちながら 人間観察の中で、狐なりの気付きを得ていくという話だったような気がする。 成績が良かったことだけ記憶していて肝心の内容がうろ覚えである。 小学生のテストなんて、予め用意された四択から

          相手が忘れているであろう約束を守るということ

          私が結婚式の中止を訴え、失敗し、遂行するまでの道のり〜その2〜

          「あなたはすぐに写真を撮りたがる」 「あたしは何時も其れを厭がるの」 この曲には前奏がなかった。 かすれたブレスと共にすぐに聴こえてきたこの二言に衝撃を受けた。 皆のものよく聴けぃ!!行事だの思い出だの節目だの何がなんだ!私にカメラを向けようとする全ての人間の脳内にこの曲が流れるようにしてやりたい!! ただ、すぐに写真を厭がる理由が違うことに気づく。 「だって写真になっちゃえば」 リンゴ姉さんはあたしが古くなっちゃうじゃないと諸行無常を歌うのだが、 私はそもそ

          私が結婚式の中止を訴え、失敗し、遂行するまでの道のり〜その2〜

          私が結婚式の中止を訴え、失敗し、遂行するまでの道のり〜その1〜

          結婚式のことを考えるのが憂鬱だった。 私・・本当に結婚相手間違えてなかったのか(突然浸りたくなるマリッジブルー)、 乾杯の挨拶は誰にお願いしよう・・そもそも上司誰だっけ(1年で3回変わった不思議な職場)、 アンタ・・プロフィールムーヴィ今日編集しようって決めてたよね?!なんでそんなに遅くに帰ってくる訳!(先輩花嫁に聞かされていたのでこの類いのトラブルの知識は豊富) これらは私からしてみれば相当ハイレベルな次元。 具体的なビジョンが見えた人だけが抱えることのできる、高

          私が結婚式の中止を訴え、失敗し、遂行するまでの道のり〜その1〜