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勉強になった記事(よそ様が書かれたもの)

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よそ様が書かれた勉強になった記事
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#最近の学び

「利己的遺伝子」の誤解を招かない使い方

本記事を修正・加筆した記事が、以下の新書の第3章に収録されています。 「利己的遺伝子」とは「恋をするのも、争うのもすべては遺伝子の思惑通り?」これは2022年科学道100冊に選ばれたリチャード・ドーキンス「利己的な遺伝子」(1)の紹介のタイトルである。このような表現は、生物のあらゆる性質は遺伝子にとって有利に進化した結果である、ということを示唆したものだ。あまりにも表現が「俗っぽい」ので、うさんくさい、と思う人もいれば、深い理屈は考えずに、そうかもしれないと思う人もいるか

人はなぜ宗教を信じるように進化したのか

なぜこんなにも多くの人が宗教や超自然的存在を信じているのだろうか 正月、近所の神社に行くと、厄年を迎える人の生まれた年が大きく看板に書かれている。私は、宗教や神の存在は全く信じていないが、看板に書かれた年が自分の生年と一致していると、何の根拠もなく今年は病気に気をつけようとか、お守りぐらい買っておこうか、などと一瞬考えてしまう。これは、人を宗教にひきつける、人間の心理をついた「うまいやり方」である。将来への得体の知れない不安に対して、超自然的なものに頼ろうとする人間のもつ心

「種の保存のための進化」はどこが誤りなのか

本記事を修正・加筆した記事が、以下の新書の第3章に収録されています。 レミングの集団自殺? レミングとは、主にツンドラ地域に生息するネズミの仲間で、3年から4年周期で個体数が急激に増減することが知られている。特に、レミングイヤーと呼ばれる年には、その数は激増し、集団移動をすることがある。この集団移動の時に、多くの個体が海に飛び込み「集団自殺」をするという"迷信"が広まった。この迷信の原因の一つが、1958年に制作された「白い荒野」というディズニーの映画である(ムービー1)

2021年も半分経ったところで1つ賢くなりました!

大好きなnoterさん、たかやんさんが 先日、Twitterで「ローマ数字」のことについてつぶやいていらっしゃるのを見て、 「私もローマ数字読めないなぁ」と思い出しました。 ローマ数字とは… ドラクエとかファイナルファンタジーとかの横についてる数字。(と、いう説明しかできない情けない私) おーい!教えて〜Wikipedia! ローマ数字(ローマすうじ)は、数を表す記号の一種である。ラテン文字の一部を用い、例えばアラビア数字における 1, 2, 3, 4, 5, 6

あなたは科学をシンジマスカ?

 最近日中眠いのでついにカフェイン錠(100mg)に手を出しはじめました。結構効いてくれます。でも夜に反動でグーっと眠くなります。ぐーぐーしたい!それでちょっと仮眠してぬくりと起きて、仕事の続き…の前に、頭ボーっとしてるリハビリで書いてみようと思います。(カフェインの摂りすぎは中毒になる危険があるので要注意)  ヒュイッターに、脳科学の先生のこういうのがあったのね。  自分の科学および自然哲学の主義がどれにあたるか…?面白そう、これを和訳してみるね。  以下、ベタ訳(頑

老化とアンチエイジングの人類学—”淘汰”にあらがう意義とは

東大・九大・新潟大などの研究グループが、老化細胞を選択的に除去するGLS1阻害剤が、加齢現象・老年病・生活習慣病を改善させることを証明したというニュースが今朝、話題になっていましたね(1)。 このような研究は、老化の防止を助け、加齢によって自然に起こるシミやシワ、骨や筋力の衰え、動脈硬化や癌 (がん) をはじめ、生活習慣病の影響でリスクが高まるさまざまな病気など、その原因を抑制することを手伝う「抗加齢医学」の一種であると言えます(2)。ビジネスの文脈では「アンチエイジング」