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普通の主婦が働く場所

主婦はどこで働いたらいいの?

末の子が半年後に幼稚園に入ろうという時、働くことを考え始めた。

しかし、すぐに疑問にぶち当たる。

いつ働くのか?

小学生は8時に家を出、幼稚園は9時から。

幼稚園のお迎えは14時で、小学生が帰宅するのは15時過ぎ。

子どもたちが元気なら良いけど、体調不良の時、看病があるからとすぐ休めるのか?

それに、幼稚園や小学校が長期休暇中は?

夫も私も実家が遠く、面倒を見てくれる人もいない。

子どもたちの生活に支障がない時間帯の仕事というと、おのずと深夜か早朝の仕事になる。

え、ちょっと待って。

家事と育児を今まで通りにこなしつつ、早朝か深夜の仕事はきつすぎる。

実際、小学校のママ友は、深夜の掃除のアルバイトや、早朝のスーパーの品出しをしているが、いつ会っても疲れた顔をしている。

自分の体力がなくなったらおしまいだ。

彼女たちも、仕事を探した挙句、家事や育児に影響のない時間帯の今の仕事を選ぶしかなかったのだと思う。

私も何も見つからなければ、半年後はその道を選ぶかもしれない。

でも・・・。

主婦だからって、時間の切り売りしか仕事にできないのはいやだ。

自分の未来につながるような仕事はないのだろうか?

主婦に合った働き方の情報は?

自分の未来につながる仕事が何か、イメージをつかむため、図書館に行ってみた。

インターネットで検索すれば、情報はたくさん出てくるけれど、真偽が分からない。

本になっているならば、ある程度は記載されている情報が信用できると思ったのだ。

しかし、図書館の自己啓発やビジネス書の本棚には、主婦が新たに仕事をするという本はなかった。

もちろん図書館にないだけで、世間にはある。

ただ、身近な図書館にその手の本がない、ということに驚いた。

主婦になったら、再び働くということは、あまり想定されていないことなんだろうか。

条件さえ合えば、働きたい主婦はたくさんいるはずなのに・・・。

働くための条件

私にとっての働くための条件はなんだろう。

・子どもたちに「いってらっしゃい」「おかえりなさい」を言えること
・子どもたちが家にいるときは、自分も家にいること
・家族が助けを求めている時に、助けられる所にいること
・家族みんなの健康を守るために、食事を作り、住環境を整えること
・上記の条件を満たしたうえで、できる仕事であること
・自分の未来につながるスキルを得られる仕事であること
・自分が辛くなる働き方はしないこと

うん。外に働きに行くのは難しそうだ。

最後の二つの条件以外を満たすのが、深夜や早朝のパートになる。

しかし、体力的につらいし、将来につながるスキルが得られるとは思えない。

時間や場所の融通が利き、将来、収入を増やしていける糸口になるような仕事がいい。

どんな働き方がいいんだろう。

考えていると、結婚当初に夫から言われたことを思い出した。

それは「好きなことを仕事にしてみたらいいよ」。

「好き」を「仕事」に?

夫のこの言葉を聞いたとき、私はぽかーんとしてしまった。

仕事は、お金のために仕方なくするもの。

お給料は我慢料。

でも、心のどこかで、興味のある仕事をできたらいいのに、と思っていた。

そんなことできるわけないよね、とも。

それを、あっさり「好きなことを仕事にしてみたらいいよ」?

突然自分がそんな恵まれた環境に置かれてどうすれば良いかわからなくなってしまったのだ。

好きなこと?好きなことって・・・ナニ?

自分で自分のやりたいことに蓋をして生きてきた私には、そんな簡単なことも分からなくなっていた。

その衝撃発言の後、ほどなくして妊娠がわかり、10年が経ったわけだが、今、再び「自分の好きなこと」を考え始めた。

そんな矢先、夫の会社で、副業がOKになった。

会社でさえも、会社だけに依存せずに個人で働くことを求めている。

収入のパイプを1本にせずに増やすことは、リスク管理の面では良いことだけど、会社の仕事で忙しい夫のどこに副業をする時間があるのだろうか。

今はできそうにないよねと話している時、ネットで、複業を始めたい人のための講座を見つけた。

夫と相談し、働き方を模索している私が受講することになった。

複業のススメの講座

講座では、「インターネットが普及している今、働き方は多様化しており、普通の人が、人よりも少し上手にできること、知っていることを、他の人に提供することで仕事になる」と知った。

また、会社に勤めていなくても、在宅ワークという形を最初から選ぶことができることも。

そしてポイントは、「自分の好きなこと、得意なことを仕事に」。

ここでも「好きなこと」。

いい加減、自分でした蓋を外す時が来たらしい。

大学受験の時に、現実を見なくてはと蓋を閉めた「好きなこと」。

就職活動をする時、会社を辞めた時、いつも心にちらついていたのに見ないふりをしていたもの。

それは「書くこと」だった。

ことはじめ

「書くこと」を仕事にしてみたい。

恐る恐る踏み出すことにした私。

まずは講座で教えてもらった、在宅ワーク紹介サイトでライティングの仕事を探してみた。

幸い、初心者OKで、私の体験を生かせそうなライティングの仕事が二つ見つかった。

物は試しと、応募することにした。

しかし、ここからが大変だった。

結婚前に仕事をしていた時以来、ロクにPCを触っていなかったのに、まず、求人募集のサイトに登録。

採用された仕事で使うので、チャットワークに登録。

仕事でワードプレスを使うことになり、どこか変なところを押しはしないかとドキドキしながら記事を書く。

右も左もわからないまま、何とか2カ月で30記事を書き終えた。

ライティングは、家にいながら出来、家事や育児もしながら臨機応変に仕事ができる。

何より「書く」技術の向上が感じられ、私の働く条件にぴったりだと思った。

ただ、ライティングだけだと、多くの収入を得るためには多くの時間を費やし続けなければならない。

将来的には、ライティングの技術を生かしつつ、自分で仕事をする必要を感じていた。

が、今はともかく「書く」技術のレベルアップが必要だ。

新しくライティングの仕事を探す傍ら、公募を見てみると、「私らしいはたらき方」の募集を発見。

「書く」機会を逃さないようにと思っていた私は、締め切りまであまり時間がないが、応募を決意する。

そこに応募するために、気にはなっていたが、まだ登録していなかったnoteに登録。

そして、「私らしいはたらき方」締め切り前日からこの記事を書いている。

新しい一歩の踏み出しまくり。

本当はもっとゆっくり、一歩一歩確かめながら行きたいところだが、なぜか怒涛のようにタイミングがやってくる。

初めてのことは怖い。

noteへの投稿も怖い。
こんなにたくさんの人が「書く」ことをしている。
私の書くことなんて、しょうもないのではなかろうか。

自分の好きなことに向き合うのも、怖い。
「書く」才能なんてないかもしれない。
人にこき下ろされたらどうしよう。

でも、偶然読んだ本田健さんの本の中に「怖いのはワクワクの裏返し」という言葉を見つけた。

そうか。

ワクワクの裏返しなのか。

独身の時とは違って、ちょっぴり図太くなった私は、開き直ることにした。

たくさん記事があるんだもの。誰も読まないかもしれない。

人目を気にせず、書いてみよう。

noteの端っこで、一人ぐらいじたばた書いててもいいじゃないか。

とにかく、「書く」仕事は、私の条件すべてを満たしている。

本当に「好き」で「やりたいこと」に蓋をして生きていた時間は、まるで灰色の時間を手探りで進んでいるようだった。

もう、そんな自分に戻りたくはない。

格好悪くても、へたくそでも、「書く」こと。

今はまだ雀の涙ほどの収入だが、ゆくゆくは生活していける収入になることを目指して。

家族も大事。

自分も大事。

今できる範囲で、将来につながる働き方を。

これが「私らしいはたらき方」。


#私らしいはたらき方

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