無機物になりたい。
無機物になりたい。
なぜ無機物になりたいかというと、
性別がないことが羨ましいからです。
私は女性の体と女性の心を持ち、恋愛対象は男性です。
一見、性別に悩むことがなさそうに見えるかと思いますが、
私は自分の性別が気持ち悪く思える時があります。
具体的に言うと、「女の子」として扱われる時、
心の中で薄ら寒さを感じています。
自分の性別を外側からカテゴライズされるのは
あまり気分の良いものではないからです。
数学の集合に例えると、2つの円があり、
1つは女性、もう1つは男性とします。
そして他人は私を見て、女性の集合に分類しますが、
そこに私は違和感を感じてしまいます。
なぜなら、私は女性の集合と男性の集合を両方含む、
より大きな集合があると思っているからです。
この大きな集合が何かというと「自分」です。
つまり、私が女性か男性に分類されるのではなく、
私の中に女性と男性がいるのです。
たまたま割合が女性の方が多いため、
女性として生きているだけなのです。
老若男女、全ての人は男性や女性である前に、
ただの1人の人間です。
ただの人間が会話をすることに、
男性であることも、女性であることも、
大きな差異ではないと私は思います。
でも、この違和感をわかってもらうのは、
とても難しいことだと感じています。
ただの人間として接してほしいのに、
「女の子」として扱われていると気づくと、
なんだか少し、悲しい気持ちになります。
世の中には色々な人がいるので「女の子」と扱われて、
嬉しい人たちも勿論います。
その一方で、私の様に苦手に感じている人がいることを、
少しでも知ってもらえるなら、嬉しいです。
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読んで頂いて、ありがとうございました。それでは、また。
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