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僕の学校給食は 食べ放題ビュッフェ


#こんな学校あったらいいな …今朝の僕はいつもの朝と同じように,布団から出てすぐに布団を畳むと、「おはよう」元気いっぱい挨拶をする。幼稚園の頃から挨拶を厳しく躾をされた。厳しいのは、大人になって挨拶のちゃんと出来る人になって欲しい、との願いだから。初めは面倒くさかったけど、大人になるための勉強だと思うようになってからの僕は、元気にいつでも「おはよう!」と言おうと思った。今朝の僕の朝御飯は、ご飯・お味噌汁・焼きのり・お魚・納豆・白菜の漬け物、そして昨日の残り物のおでんだった。僕は朝寝坊はやらないんだよ。朝寝坊をすると、朝御飯を食べる時間少なくなって、お腹いっぱいに食べられない。学校のお昼ご飯までお腹すいて大変なんだ。だから僕は朝御飯をたくさん食べるために、朝寝坊はやらないよ。学校へ出掛ける時間になり「いってきま~す」と、家の中すべてに聞こえるように大声で叫ぶと、どこかの部屋から「いってらっしゃ~い!」と、声を聞くと僕は外へ出る。学校までは僕の歩くスピードで8分位の場所にある。学校までの道のりで、僕の考える事はいつも決まっている。「今日のお昼ご飯は何だろう?」僕のブツブツと独り言に、周りに歩いている大人達は僕をチラチラと見ている。少し恥ずかしくなって下を向いて歩いた。お昼ご飯の事で僕の頭はいっぱいに満たされて、勉強の事なんて全然考えていない。僕は勉強あまり好きじゃないけど、お昼ご飯を楽しみで学校に通っている。もし僕の学校のお昼ご飯、普通のどこの学校とも同じだったら、僕はあまり楽しみじゃなかったかもしれない。周りの学校、お友達の学校のお昼ご飯とは違うんだ。僕の通う学校のお昼ご飯を紹介するね。まず一番違うところは、教室で食べません。「ダイニングルーム」と呼ばれるその部屋は、広くてきれいでまるで街のレストランみたいなんだ。テーブルはひとクラスずつになっていて、ひとつのクラスに長いテーブル3つあるんだよ。どの学年全部すうなっているよ。ひとクラスの生徒は30人だけ。この人数は「文部科学省という場所で決めたこと。この位の人数だと、先生と僕たちと調度いい関係を保てるんだって。先生も僕達の一人ひとり目届きやすいんだって。前に僕の先生は話してくれた。ひとつのダイニングルームに1学年で、つまり学年別でダイニングルームはあるんだよ。1学年から6学年までだから、ダイニングルームは6つあるんだ。6つのダイニングルームは各々にテーマ有って、テーマにあう部屋になっているんだ。そして月ごとにダイニングルームは変わるんだ。だから、いつでもワクワクして楽しいお昼ご飯の時間を過ごせるんだよ。いつも同じだと飽きちゃうからね。そういった事も先生達は考えてくれているみたい。僕の好きなダイニングルームは、「ジャングルダイニングルーム」名前の通りで、ダイニングルームの中はジャングルみたいになっている。たくさんの木に囲まれているテーブルも、ジャングルに相応しく厚い木材で作られていて、本物の木材だから、表面にはきれいな年輪も出ていて、素朴さを出すために色付けはされていなくて、木材そのもので作られているテーブルは、ジャングルのルームにピッタリ合っている。椅子もテーブルと同じ作り方や木材になっている。ジャングルの雰囲気を出すために、「水の流れる音・動物達の鳴き声・葉の揺る音」等、ダイニングルームに漂っている。学校のお昼ご飯とは思えない場所で僕達は、お昼ご飯を食べられるという幸せを感じている。座席も決められていないので、自由にどこでも好きな場所に座れるのも、僕は気に入っている。さて!「今日の献立」何だろう?トレーに各々料理を乗せられて、座席まで運ぶのではない。この学校は食べ放題のお昼ご飯。食べ放題レストランみたいなお昼ご飯。トレーやスプーン・フォークにナイフ、そして箸を準備されている。大皿に盛られた料理を取るには、「トング」といったはさむ道具で取り、自分のお皿へ盛り付ける。何種類もたくさんの料理あるからいつも迷う。ゆっくり食べられたら良いんだけど、お昼ご飯の時間は決められているからね。だから、好きな料理や食べたい料理を先に食べるんだよ。時間足りなくて食べたい料理を食べられなかったら嫌だからね。いつまた出て来るか分からない。飲み物も何種類もあって選べる。もちろん普通のお水も飲めるけど、僕は大好きな野菜のジュースを何杯も飲んじゃう。でもあまり飲み過ぎると、美味しい料理をたくさん食べられなくなっちゃうから、ほどほどに飲まないとね。飲み物のメニューは、「野菜ジュース・オレンジジュース・リンゴジュース・紅茶・日本茶・豆乳」飲み物もたくさん有るから、その日の気分で好きに飲める。嫌々は一番良くないなからね!「美味しいな!」と感じて食べないと、身体の栄養になってくれないんだって。周りの人達の話しているのを、聞いたことあるから知っている。食べるのであれば、栄養にさせないといけない。身体に元気をあげないと、勉強も遊びにも力湧かないから。料理は色々あり過ぎてどれから食べようか、すぐには決められず迷ってしまい、料理とにらめっこで、暫く考えている。「ほらっ!あまりいつまでも考えていると、時間足りなくなるよ!」と誰かの声、耳元で聞こえた。側を通り過ぎる友達のひとりだ。ようやく決まった。スピードをあげて巻き返しだ。「グリーンピース入りのグリーンサラダ・オリーブのマリネ・舌平目のムニエル・チキンソテー・ベジタブルスープ、そして少しのパスタに飲み物はリンゴジュース」「あ~ぁ!もう食べられないよ~!」そう言い僕はいっぱいになったお腹を、「ポンポン」と叩いて、「満足!満足!」と、まるでお腹へ話し掛けるように囁いた。この後の授業は大変だ。居眠りとの戦いになる。どんなに眠くても僕はちゃんと先生の話を聞くからね。眠くなったのはお腹いっぱいに食べ過ぎた、僕自身のせいだから。自分に責任を持たないといけない。「明日は今日より少しだけ減らそう!」僕は心の中で呟いていた。人は、反省する気持ちを持っていれば、大丈夫。「やっぱりこの学校に決めて正解だ。家からもすぐにある。友達は勉強を厳しく教えてくれる学校を選んだけど、学校で厳しく教わっても、それだけじゃ足りないのは、誰にでも分かっていること。やる気あればいくらでも勉強の場所はあると思っている。食べることも勉強だと思う。「食事の行儀作法」家で食べる時には家族だけだから、どうしても甘え出ちゃうんだよね。箸やスプーンやフォークの使い方や、器の持ち方や食べる時の動作なんか、あまり気にしなくなってしまって、時々ちょっと叱られるんだ。でも、学校で大勢の友達と食べるとちゃんとやらなくてはいけない!ダイニングルームといった名前の通り、普通のレストランと同じ雰囲気で食べる事で、本当のレストランで食べる時の練習にもなっている、と僕は思っている。家で食べるだけでは、味わえない雰囲気を感じられる。「ジャングルダイニングルーム」だけではなく、ほかにも別のテーマのダイニングルームでも、食事の行儀作法は学べる。ルームのテーマに添った献立のお昼ご飯になっているからだ。「日本庭園のある日本式和室のダイニングルーム」では、箸を使う日本料理。「本格フランス料理」「会席料理」「洋食」「イタリアン料理」今日、僕の食べた「ジャングルダイニングルーム」と合わせて6つのルーム。ルームと料理の内容は関係している。子供の時から食事の行儀作法を身に付けるのは大事だよ。大人になるとなかなか直せないからね!子供のうちに身に付けた事。「身体で覚えた事は、いつまでも身体は覚えている」そう僕は思っている。これから学校に入学する人達に、教えてあげたいなぁ~!「ごちそうさまでした

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