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お昼御飯は校庭出張料理を選ぶ


#こんな学校あったらいいな …僕の一番の楽しみは、なんと言ってもお昼御飯の時間。みんなと同じ料理を、教室で食べるお昼御飯なんて、どこの国の話だろうか。古い古いいつの時代のお昼御飯なの?今は学校のお昼御飯と言ったら、校庭にいくつか出張して来きたお店から、自分の好きな料理を選んで食べるお昼御飯なんだ。おしゃれだろう。3つのお店から選ぶ事出きるんだけど、どれもこれも美味しそうな臭いをプンプンさせているから、いつも選ぶのに時間かかってしまうんだ。折角の楽しいお昼御飯だから、美味しいと思える料理を食べたいから。「なんだこれは!止めておけば良かつたかな?」てことになりたくはないから。「お~!準備始まった始まった!」4時間目の授業は、もうそろそろ後半戦に入れば、あと一息だ!お昼御飯の時間まで。丁度、僕のお腹もグーグー泣いている(笑)鳴っているんじゃなくて、僕の場合は泣いているんだよ。『お腹すいているんだ。もう暫くの辛抱だからな。とびっきり美味しい料理を食べさせてやるからな!』お腹のためにも美味しい料理を選ばなければ。僕はお昼御飯の料理を考えてばかりいたら、いつの間に授業の終了を伝えるベルの音響いていた。気付いたと思ったらすぐに止んでしまった。先生の話など殆んど耳に入っていない。後で昼休みに友達に聞く事にすれば何も心配は無い。教室から見ているだけだから、どこの料理店さんか分からないや。僕の学校を少しだけ紹介すると、全校児童は360人。計算すると…、そうなんだ僕の学校は、1学年60人で1クラス30人なんだよ。こじんまりしている学校。周りの学校はみんな同じ人数の児童になっている。ひとつの町名は広いから、学校はひとつの町名にひとつの学校あるんだけど、手続きというのをやると好きな学校へ通えるようになっている。学校ごとに違った特色あるから、お昼御飯の料理を選ぶみたいに迷いんだよね。仲の良い友達の事もあるから、すごく迷って今の学校に決めた理由は、やぱり一番は出張のお昼御飯を食べられるからだね。他の学校には無いお昼御飯の形なんだ。半分ぐらいはこの出張お昼御飯を食べるために学校に来ているから、誰にも話していない事だけど。大人に話すと、「勉強めしっかりやりなさいよ!お昼御飯の事ばかり考えていないで。」と叱られるから言えない。でもこの学校に入った児童は、出張お昼御飯あるからだと思うな。すごく勉強するの好きだったら別だけど、そうでなければ学校を選んだ理由は、お昼御飯にあると思うな。勉強する内容はどこの学校も同じだから。だって教科書は同じのを使っているみたいだ。出張の料理店さん、「食べに来て下さ~い!」とマイクで呼び掛けているので僕も食べに出掛ける事にしよう。隣のクラスにいる友達も誘い一緒に!この友達はいつも一緒に遊んでいる、家もすぐ側にあるんだ。いつも一緒にいる一番の友達。この学校に入る話をすると、「出張のお昼御飯を食べられるなんて、学校としては最高のお昼御飯だよ。僕もそこの学校に決めた!」僕達二人は出張のお昼御飯にひかれた。校庭に出るとまず僕のやる事は、看板や旗を見る事から始めるんだ。むずかしい漢字では書いていないから、僕達みたいな低学年にも読めるように、と親切なお店の人だ!こういった少しの親切や思いやりは、子供の僕達にもちゃんと伝わっている。「お店の人、ありがとう!」今日はどんな料理のお店来てるかな?端から見てみよう。『パスタとサラダのセット…』イタリア料理のお店だな。うん、隣のお店『アジフライ定食・鶏の釜飯・コロッケ定食……』残り1つのお店の前に立った僕は驚いて、友達へ「ね~、これは京都の料理みたいだけど、どう思う?」友達も料理をじっと見ている。まるでにらんでいるかのように。「そうだね!京都の料理だと思う。」「良いのかな?学校のお昼御飯に京都の料理。値段も高そうだしね。」少し気になる僕へ友達は、「今度いつ来るか分からないから…。僕はこれに決める。」友達に誘われるように、僕も京都の料理に決めた。時々、何かで見る京都の料理。きれいな器に敷き詰められた、色とりどりの料理。僕の前に置かれている。形も色々な形をしていて、人参は花形に切られていて、大根は提灯のようにじゃばらになっていたり、銀杏は松の葉に刺してあったり、他もきれいに盛り付けされていて、まるで『宝石』を見ているよう。食べてしまうの勿体ない、でも食べないとお腹はペコペコ、お腹も泣いている。写真に写したいけどカメラないから駄目だ。僕は家に帰宅したら、この料理を画にしたいから覚えよう、と思ってじっと見ていたら、隣で食べ始めた友達から、「美味しい!食べないの?」「食べる。料理を覚えていたんだよ。」帰宅して画にする事は友達には話さなかった。僕みたいな子供は普通あまり食べないだろう京都の料理。なんて僕達はぜいたくなんだろう。当たり前に思っては絶対に駄目だ。きっと大人だってお昼御飯に、宝石みたいな料理を食べないと思う。もし、いたとすればお金持ちの人か、誰かにごちそうして貰う人だ。お昼御飯にこんなぜいたくな料理を食べる人は、僕の周りにはいないだろうな。僕は器に詰め込まれた料理を見ていると、料理なのに料理に見えなくて、画に見えて来るのは僕だけなのだろうか?「また、京都の料理をお昼御飯に食べさせて下さい。」と、僕は器の中に残っている汁を、箸に付ける度に呟いていた。そして、中を洗剤で洗ったかのように、きれいになった器を、京都の料理店さんへ返した。「ごちそう様でした!すごく美味しかったです。また僕達の学校に来て下さい、待ってますから。京都の料理始めて食べました。見た事はあるけど。宝石みたいな料理できれい。ごちそう様でした。」「ありがとう!宝石なんて、嬉しい事を言ってくれて。今度はお店に食べにおいで。オマケしてあげるから、おうちの人達と一緒においでね!」「はい、ありがとうございます。家族と出掛けるね。ごちそう様でした!」僕はお店の人へ、自分の靴の見えるほど頭を下げてあいさつをやり、友達の遊んでいる仲間に入った。「明日のお昼御飯は何だろう?」と言う顔は笑みで満ちていた。この後は僕の好きな理科の実験だ!

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