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感動マニア

35歳の毎日は、感動が多い。
意外だと思われるかもしれないが、些細なことで胸が熱くなる。更年期か?と思ったこともあるが、感動の末に嬉しい気持ちになっているので、これが更年期なら更年期ハイみたいな感じで、一周回ってオッケーな気もする。

最近、というか今更ではあるが、
ONE PIECE film REDをネトフリで観た。

そうしたらどうだ、adoの歌声があまりにもカッコよすぎて号泣である。
逆光という曲を聞いた時、小6で初めて椎名林檎を知った時と同じ電流が身体中に走った。かっこいい、すごい、カッコいい!!

よく言ってるが、「本当にすごいものは人の足を止める」。目を止めるんじゃない、足を止める。
あろうことに洗濯物を畳みながら部屋の中をチンタラ動きながら映画を観ていた私だったが、adoの歌声を聞いて落雷にあった私はそのまま棒人間と化し、映画を見終わってからadoの曲を検索しまくった。

どの曲も素敵だったけど、ライブ音源が特に良かった。歌声に魂がこもっている気がする。

半年くらい前にVaundyの紅白の映像を見た時も同じことを感じた。AWAで聞いて曲は知ってたのに、全然違った。どちらもライブ音源の方が圧倒的に良い。
しかも後で調べたらこの「逆光」ってVaundyの作詞作曲らしくて、どうりで!!好きだね!!と思った。


体力がカスなので、あんな真っ暗な会場でライブを見たら多分具合を悪くするので観に行くことは叶わないが、千円ちょっとでこの感度を伝えてくれるYouTubeさんに感謝である。

そうしてadoで検索していたら、一般の人のオーディション番組で、adoの曲を歌って称賛されてる人のTikTokに流れ着いた。
なんと40代のママが、なんと阿修羅ちゃんを歌っていた。


すっっっっっご!!

開始1秒で心鷲掴みネキ。
adoよりadoなのでは?!と思うこの迫力よ。 

圧倒的過ぎて笑ってしまう。人ってすご過ぎるものを前にすると、なぜか笑ってしまうんだな。
この方の他の曲も聞いたけど、全部めちゃくちゃにカッコよくて痺れた。感動した。聞いてからずっと、脳内に阿修羅ちゃんが流れている。



そして最近感度したことといえば、映画「Barbie」である。

友達と2人で見に行ったのだが、周りが引くほど泣いてしまった。途中、「女って大変だよね」という怒涛の「あるある」を捲し立ててくるシーンがあったんだけど、そこで「わかる〜〜〜ぅぅぅぅ!!!!!」と思って泣き始めてから、止まらなかった。

全ての人に見て欲しい映画だった。何がどう良かったかとかはここで書きたくない。みんなに見て欲しいから。見た後に話し合いたいよ、洗脳の解けた脳みそで語り合おうな。
この映画は、私の人生のベストムービー3位くらいに入るなぁと思った。
2023年のこの世に生きている人間、みんなで見よう。Let'sアプデ!

会場にたまたま外国の方が多くて、楽しいシーンは笑い声が飛び交い、悲しいシーンでは「oh...」とため息が聞こえてくる。
強制的に静かにしてなさい!みたいな状況が苦手なので、こういう声にかなり救われる。おかげでリラックスして見ることが出来た。

アメリカ文化はやっぱり好きだ。大好きだ。
楽しい時に笑い、悲しい時に泣き、不満があればブーーーーと親指を下に向けて意思表示する。
そして映画館で泣いてる私を見て、通りすがりの外国人男性は胸に手を当てて「元気出せ兄弟」みたいなジェスチャーをしてくれた。この通りすがりの距離感よ。
ありがとう。幸せになるためにはまず隣人を愛せというのは、きっとこういうことなのだろうか。だとしたらアメリカは素晴らしい。きっとアメリカならではの苦しさもそりゃたくさんあるだろうけど、日本に住む私からすると、アメリカ的な文化は本当に大好き。彼らは素直で、自分の声を聞くのが上手い。私もそうなりたい。

こんなすごい映画も作れるアメリカ。すごいよな。リーダーシップリーダーシップとはよく言いますが、やはり真のリーダーシップを持ってる国はアメリカだよなと思う。
ディズニー映画とかハリウッド大作とか観ると「どんな理不尽があっても私は私らしく!」とか「正義とは!」「悪とは!」とか、常にその時代を明るく引っ張っていくパワーがあって、私はそういうのすごく好き。

音楽も映画もそうだけど、文化の持ってるチカラはどんな兵器よりも強い。

Barbieも本国のSNS担当の原爆ネタ騒動は、そりゃ日本人として遺憾の意だけど、
それはそれとして
こんなすごい映画見せられてしまったら、やっぱりアメリカを大好きになってしまうんだよな。

いつだって、時代の一歩先。
真の豊かさとは、確実に「文化」なんだろうな、と思うのであった。

犬飼いたい