溝のはなし。

欲望っていうものには溝がある。

満員電車で、偶然触れてしまった女子高生の太ももの柔らかさに、何かが弾けてお縄になるサラリーマンがいるように

気が狂うほどの忙しさと責任に脳みそが爆発して、バカみたいに高級な車や服や無駄なものを買って暮らす社会人が存在するように


私たちの欲望には、落ちたら這い上がれないほどに深い溝がある。


いつだってそうだ。
疲れた夕方のチョコレート。
週末の夜のネオン。
理想と現実の隙間。


欲望の溝に堕ちる前に、私達は早く本音を口にした方がいい。

いい子でいる事よりも、素直でいることの方が、本当はずっとずっと大切だと思うのだ。


それを簡単にやってのける人にはわからないと思うけど、
素直でいることが難しい人間だって、世の中には沢山いる。

こうありたい、こうあるべきだの檻に自分を閉じ込めてしまう前に

早く裸足になって、素手でなんでも触れるような
そういう人間になれたらいいのに。

努力すればするほど広がっていく【欲望の溝】が、私は最近、とっても怖いのです。


このお金で一緒に焼肉行こ〜