ワイヤーのねじれ防止金具
【改善】
ベッセル等を4点吊りで玉掛けを行う時に、ワイヤーを外す度に4本のワイヤーが絡(から)まり、その都度ほどく手間が掛かった。よく確認してから玉掛けしても、ワイヤーがクロスしていてやり直すことが何度あり、時間が掛かってしまうことがあった。
そこで、ワイヤーのねじれ防止金具を製作した。
①ねじれ防止金具
②ワイヤー角度調整環
③吊り具
の主要構造を有した、ワイヤー同士が絡まることで生じる様々な事象を解消するための器具
①ねじれ防止金具
②ワイヤー角度調整環(この環にワイヤーを通す)
ワイヤー角度調整環にワイヤーを1本ごと通す。(1体で2箇所なので、4本のワイヤーに2体使用)
ワイヤーの緊張力をねじれ防止金具自体に掛からないようにしている。
③吊り具
ねじれ防止金具を吊るための素材。
写真はナイロンスリングだが、2分程度のワイヤーでも十分。
この長さによってねじれ防止金具の位置を調整出来る。
吊った2体のねじれ防止金具で4本のワイヤーを隔離する。
4本のワイヤーは絡みにくくなり、施工性は向上する。
【効果】
よじれ防止金具を使用することでワイヤー同士をに出来たので絡まりにくくなり、多少絡まっても容易に絡まりを解除出来るようになったことで、玉掛けに有する時間が短縮できた。
ワイヤーを隔離することにより視認性が向上したため、ワイヤーがクロスしないように玉掛けが確実に出来るようになり、掛け直し等の手間が省け、作業効率が向上した。
【参考】
緻密に考え抜かれた、非常によく出来た細工による改善事例。いろいろな工夫がされてベストな仕上がりになっているのではないか。お見事!