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トンネル建て込み計測の大幅効率化

【改善】
小断面トンネルの掘削で支保工を建込む際の基準として、腰線から50ミリ離れの位置に水糸を張り、基準点2箇所を経由し切羽にて高さ・位置を確認していた。
この場合、水糸の位置を確認する作業員+切羽にて計測する作業員+支保工位置を調整する3名が必要となることに加え、リスクの高い切羽(掘削最前面)直下に立ち入る時間が長かった。

都度、水糸を貼って位置出しの作業
手作業で手間が多い

大断面トンネルで活用する方法を参考に、身近にあるレーザーポインターをマグネットとパイラックにて固定し、中間基準点の孔を開けたアングルを設置し、その孔をすり抜けたレーザー光を切羽へ飛ばし、マグネット付きの定規で建込む事によりことにより計測作業を大幅に簡素化した。

レーザーをセットし、中間基準点の孔の間を通過してレーザー光を飛ばすことにより計測を簡素化

マグネットにパイラックを取りつけレーザーポインターを固定
中間基準の孔を通すようにレーザーを合わせ、切羽へ照準を合わせる
建込みする支保工にマグネット定規を付け、照準に合わせ位置を調整

【効果】
建て込み毎にレーザーの微調整を行なうだけで基準高さ・幅の確認が容易に出来るようになり、マグネット定規を建て込みする支保工にセットすることにより作業人員・手間を減らし、危険な切羽直下に立ち入る時間を減少できた。

【参考】
手間やリスクの多い作業に、大断面トンネルでの手法を応用しさまざまな工夫を取り入れて実現した、見事な改善事例。
その後繰り返し続くサイクル作業において必要人員、手間、そしてリスクを減らした成果はとても大きい。

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