切望されにされた待望の新作

2ヶ月半ぶりの投稿になった。
この「2ヶ月半ぶりの投稿になった。」は、このnoteを読み返した自分に向けての言葉だが、紙に書いた日記帳ではなく、良くも悪くも公になってしまう、このnoteでこの言葉を書いてしまったが為に、あくまでも自分の記事は需要があり、そのなかで世間から待望された久しぶりの投稿というニュアンスが含まれてしまっている。
しかし公になっているにも関わらず、自分の記事は誰も読んでいないし、前記の通り、自分で自分の書いた文章を読み、文豪にでもなったかのような気分に浸るだけなので、noteは現実世界で人気のない自分にとって人気ライターとしてのロールプレイに適した環境なのかもしれないと感じる。

前回は1月の後半に実家を離れ、知人宅に居候をし、そこで社会復帰をしようとアルバイトに応募をして今か今かと返事を待つ投稿をしていた。
結局、7件応募をして数件返事がきて面接を受けたが都合が合わないという理由で落ちてしまった。
コロナ禍になり自粛するよう国からのお達しがあり、働く人が離れその影響で人手不足が騒がれる昨今、さらにその中でも求人広告を求人アプリや求人フリーペーパーに出し労力も惜しまず人材を求める働き手が枯渇した店。
そんな状況下で落ちてしまったのは、自分に非があるに違いない。
自分が思う落ちてしまった決め手は、電話面接だったのだが、契約体制を聞かれた際に、正社員も募集していると面接官から言われた。
その時に、伏せていればよかったものの自分の口から「体調が良くなくて社会復帰とリハビリ兼ねているのでアルバイト契約が良い」と言ってしまった。
すると面接官から、どのように体調が優れないのか尋ねられたが、本当の病状を話すことに後めたさがあった自分は、「ライトなどの光が眩しく感じ、体が鉛が入ったように重たく感じる」と、実際には感じたことのない嘘の症状を咄嗟に話した。
すると面接官は自分の体調を理解しようとしたのか、どんな病名なのか親身になって聞いてきた。
がしかし、面接でそこまで親身になって聞かれる事を想定していなかった自分は、体調のことを言わなければよかったという後悔とともに、面接官の問いに、医者に病名は明かされていなくて一定のストレスが溜まると泣き叫んでしまうと、さらに面接で自分を不利に追い込むだけの嘘を重ねてしまった。ここまで来れば、自分の本当の症状は虚言癖なのかもしれないと思うほど、その他のことも嘘で回答してしまった。
面接官は「医者ではないのでなんとも言えませんが、もう少し休んで体調を戻されてから働かれた方が良いと思いますよ。」と医者のようなことを言い。
「やっぱりそうですかね。」と自分は納得してしまった。
面接官は「また体調がすぐれましたら是非お電話ください」と、半ば危険人物リストに入ってもおかしくないような嘘の症状を抱えた自分を暖かい言葉で見送ってくれた。
いや、むしろ危険な人間だと思ったから暖かい言葉で避けたのだろう。
面接官の危機管理能力に感服し、自分の応答力に絶望した。

その後、居候としての時間を重ねていくうちに、実際に体調がすぐれない日が続くようになっていった、居候先の知人にも迷惑をかけてしまっているのではないかと想像して思考が鈍くなり、また実家に戻って親元で暮らした方が精神的にも肉体的にも金銭的にも安定するのではないかという気持ちが強くなり、1ヶ月も経たないうちにまた実家に戻ることを決断して、また実家に戻った。

そして実家に戻り2ヶ月半経った。
次回は戻ってからのことを書こうと思う。
この「次回は戻ってからのことを書こうと思う」
には、またまた「世間から待望された」というようなニュアンスが含まれてしまっている。
なぜ、このような人気ライターぶった言葉を書いてしまうのだろう。


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