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昭和歌謡を語ろう vol.6「雨音はショパンの調べ」

さて今回、ウダウダ語るのは、
小林麻美さんの「雨音はショパンの調べ」。
メロウなメロディラインが
小林さんのアンニュイな雰囲気とマッチして
なんとも心くすぐる一曲であります。

小林麻美さんって、
歌唱力があるとは言い難いのですが(サラッと失礼発言^^;)
雰囲気があるというか、味があるというか。
あの曲って他の人が歌ってもあまり様にならないんですよね。
単に上手く歌っても面白くない感じ?
これって、たとえば、
サザンの曲を別の人が歌ってもピンとこなかったり、
ユーミンの曲を歌唱力のある人が歌っても
退屈に聴こえたりするのと同じで、
小林麻美さんが歌ってこその名曲って気がします。

ちょっと脱線しますが、
小林麻美さんと言えば、非常に個人的な、
というか一方的なご縁がありまして。随分昔の話ですが…。
電話でしか会話のしたことない、
お互いに顔を知らない相手との会話の中で、
「いとうさんって誰に似てます?」と聞かれたことがありまして。
何でそんな話になったのか、経緯はさっぱり覚えてないんですが、
その後のやりとりはやけにはっきり覚えてます。笑い話なんでね。
似ている人ねぇ…と考え、
「あぁ、そういえば小林聡美さんに似てるって言われたことあります」
とか、答えた私。
そしたら、先方が
「えぇ~、めっちゃ美人じゃないですか!!」と大盛り上がり。
ん? 何かちょっと違和感。
「あの歌、なんでしたっけ? ショパンがどうのっていうヤツ」
「それ、小林麻美さんですね。私が言ったのは、小林聡美さん」
「あ、あれ? あー、そうなんですね」
と明らかに先方のテンションが下がる。
失礼な。小林聡美さんに謝れ!!

と、まあ、くだらない思い出話は置いといて。

この「雨音はショパンの調べ」というのは、原曲がありまして、
元々はイタリアの曲なんだそうです。
陽気でナンパなイタリア(オイっw)
という非常に個人的で勝手なイメージっぽくないメロディなので、
これは、小林麻美バージョンのアレンジが違うってことなんだと思ったら
原曲にほぼ忠実なカバーでした。
え、陽気でナンパなイタリアどこ行った? と思ったのは秘密ですw

ちなみに、訳詞は松任谷由実さん。
当時、小林麻美さんと仲が良かったそうで、
お友だちということで訳詞を担当したらしいです。
しかも、松任谷由実名義では、これが初めて他人に提供した曲なんだとか。
後の2003年にセルフカバーしてます。

小林麻美さんのデビューはアイドルだったそうで、
残念ながらあまり売れなかったらしく、自然消滅したとありました。
あんな美人さんでも、アイドルとして成功するとは限らないんだなぁと、
改めて芸能界の不思議を感じます。
それでも、あの美貌が目に止まらないはずはなく、
CMに起用されて話題になり、
「雨音はショパンの調べ」のヒットに繋がるという流れ。
ある意味、アイドル時代のリベンジに成功したと言ってもいいのかも。

何だか、今回は話があっちこっちに飛びますが…。
この「雨音はショパンの調べ」を、
小林麻美さんがTVで披露したことは一度もないのだとか。
当時、生で歌わせることに徹底してこだわった「ザ・ベストテン」ですら、
ミュージックビデオを流していたくらい。
あれだけヒットしたにもかかわらず、
歌番組に出演していなかったとは、意外でした。
もしかしてそれって、歌唱力的な問題?(サクッと二度目の失礼発言^^;)
イマドキの歌番組だったら、出演していた可能性もあるのかな。
昔の音楽番組は基本、生歌だったけど、
今は口パクとかフツーだしね(さりげなく、毒っw)

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