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「僕はもう死んだのに まるでまだ生きているかのように扱われるのは 嫌なんだ」

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「僕はもう死んだのに まるでまだ生きているかのように扱われるのは 嫌なんだ」

声を切り取って 思考を読み取って そうして話されるコトバは 決して僕のものではない
死んだのだから ちゃんと死なせてほしい そう強く願う
意義も 意味も あるのかもしれない
けれどそこに遺志はなく 何の暇もないだろう

もう二度と「僕」は産まれて来ない 実際そうなのに 遺るものがあるなどあってはならない
この固い頭も僕たる所以 僕が僕たりうるには 1ミリの狂いもあってはならない
それは僕自身が 僕の人生において 唯一僕だけが気付けたこと

僕が死んだ以上 それ以後話されるコトバに 新たなものなどありはしない
生きているうちに話した「言葉」こそ 僕を語れ 僕を死者として当然のように扱ってくれるのだ

(2024.7.27)

読んでくださる方にとって、いいと思える「詩」が一編でもありますように。