無題5

#KDP 販売促進11

一詩二連

人が人の生き方に干渉しない生き物だとして
では 夢を叶えた時には群がってきて 祝福しようとするのは どういう了見か
夢の途中にはいないのに どうしてカタチになった時だけ当然のように現れるのか
「それはきっと夢を叶えるということが 我ら人にとっての夢だから」
そう考えるより他ない そう考えなければやってはいけない

僕が他人の命に無関心なのは 僕が利己式でわたくし型の人間だから
でも これからは新型の人間が増えていくだろうから
僕も新しい脳 新たな体になって 他人の命に関心を持つことの出来る人間になってみせよう
とは言え いま無関心であることに変わりがないなら 僕に弁解の余地はない
「旧式な人間であることを 常常申し訳なく思っているという実情に免じて許してほしい」
そんな心にも思っていないことを けれど虚心坦懐の体で言ったなら 赤式で他人型の人間はどういう反応を示すだろう

全61編


読んでくださる方にとって、いいと思える「詩」が一編でもありますように。