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魔法のかかった人形たち~12の月のたき火~


人形劇「12の月のたき火」の公演案内

人生初、人形劇を見てきました

会社の先輩のお誘いで人形劇を見てきました!
生で見るのはもちろん初めてだし、テレビでやっているような人形劇もそんなに真面目に見たことはなく……。
ていうか正直パネルシアターとかパペットマペット(芸人さん)と混同してた節さえありました。

※気になって調べてみた。
パペット人形劇などで使われる操り人形の総称であり、操り方を指し示す言葉と組み合わせて使われることが多い。
(Wilipediaより引用)
マペット…操り人形を意味するマリオネット(marionnette)と指人形を意味するパペット(puppet)を組み合わせたヘンソンによる造語。
(こちらもWikipediaより引用)

へー、勉強になったー。

今回の演目のこと

タイトルは「12の月のたき火」。
冬休み連続公演Vol.47で、プーク人形劇場という専用劇場で年末年始にかけて上演されていました。
スロバキアの民話を基にして作られたお話で、劇団プークでも1971年から上演され続けている、とってもロングランな演目だそうです。


ここからネタバレを含むよ!


チケットとパンフレット。イラストすっごい可愛くない?

基になったお話のこと

基になったお話、これかな?(「マルーシカと十二の月」)↓
http://hukumusume.com/douwa/pc/world/12/07.htm

これに似たお話の、「アンナと冬のすみれ」という絵本を私は小さいころに読んだことがありました。
不遇な女の子が不思議な力を持つ存在たちに心の美しさを認められて、幸せに暮らすようになる……みたいな、シンデレラストーリー。

作中、不思議な力を持つ存在たちが「12の月の精」として出てきて、厳しい冬の森を春に変えたり秋に変えたりすることが印象的だったし、絵がほわっと優しくて何度も読んだことを思い出しました。

さてここから劇の感想

あらすじはざっくりこんな感じ。

心のきれいな少女マルーシカ。
意地悪な継母と義姉に家事を押し付けられ、惨めな扱いを受けながらも、清く生活をしています。

ある日王様が言いました。
「美味しいイチゴを食べて新しい年を迎えたい。かごいっぱいのイチゴを持ってきた者には、かごいっぱいの金貨を与えよう。」

それを聞いた義姉と継母はマルーシカに、森に出てイチゴを取ってくるように言いつけます。
ですが季節は冬で、今日は大雪。とてもイチゴなんて見つかるはずもありません。
それでもマルーシカはイチゴを探し、森をさまよいます。

すると、森の中でたき火の明かりを見つけました。
少しでも暖を取りたいとたき火に近づくと、12の月の神様たちが年越しの宴会をしていました。
そこで、彼女は彼らの助けを得てイチゴを持って家に帰ることができました。


……と、もう一波乱あるのですが、ざっくりとこんな感じでした。

どの人形たちも可愛かった!

もちろん劇なので声は出せませんが…!
劇が始まって最初に森の仲間たちが出てきたとき、あまりに可愛くて声出しそうになってしまった……。可愛い!作りがかわいい!
しかも動く!動かしてる!すごい!うさぎぴょんぴょんしとる!かわいい!

……と、そんな感じで、最初はずっと人形の可愛さに浸りつつ……でもやっぱり、「動かしてる、すごい」の感覚が強く……
「やっぱり私は人間がやってる劇の方が好きかもしれない……」などとも思ってしまいつつ、でした。

マルーシカが登場して、人形の表情が見えた。

村娘、マルーシカ。この物語の主人公です。
心がきれいで、嘘をつかず、他人との約束を守る可愛い女の子。

マルーシカが困っている場面や、お母様の言いつけに従いかねている場面、それから無事にイチゴを見つけて家に帰ってこれた場面、マルーシカの心が動いたであろうそれぞれの場面で、変わらないはずの人形の表情が見えてくるような、そんな気がしました。

映画の中でピノキオが動き出したときみたいな、そんな感動がありました。

心温まる可愛らしい演目

観客は子連れの方でいっぱい。
子供にもわかりやすい言葉遣いをしていたから、小さい子の観劇体験として確かに良いかも。

それから、今回、月の精との宴会のシーンでは歌も入っていてコミカル。腕を振って宴会を楽しむ月の神様や、くるくる回りながら踊る精もいて、すごく可愛いかった。

大人が見てもほっこり癒される場面や、ハラハラドキドキしてしまうような場面が多々ありました。

人形劇、おもしろい!

……と、私の初人形劇体験だったわけですが、すごく楽しかったです。
「人形劇かぁ」って食わず嫌いをした経験があるわけでもないけれど、
いずれにしても表現スタイルで行くとか行かないとか決めるの、勿体ないな~って学びました。
またあの可愛らしい世界に浸かりに行きたいです。

ゆう

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