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【ライブレポ】赤ピコワンマンに行ってきました!!!

赤飯さんとピコさんのライブに行ってきました!

こちらは1ピコーツによる、主観と勢いに基づいたネタバレ満載の「ライブを見るために生きててよかった!」を表すためのレポになります。

客観的な意見、ネタバレ無しのレポートを求めている方はぜひお早めにブラウザバックをお願いいたします。
また、この先に進む意思を持ってくださった方は、どうぞ生暖かい目で1オタクのレポをご覧ください。

赤ピコ ワンマンライブ~生きててよかった!~


Twitterピコinfo(https://twitter.com/pikoinfo/status/1612736136509591552?s=20)より

会場情報

【ライブ詳細】
「赤ピコ ワンマンライブ〜生きててよかった!〜」
3月11日(土)
キネマ倶楽部OPEN 12:30/START 13:00

【受付期間】
1/10(火)18:00 〜 1/22(日)23:59
【券種】
ピコーツチケット(スタンディング) ¥11,000(税込)
1Fスタンディング ¥5,500(税込)
2F指定席 ¥6,000(税込)
※入場時ドリンク代別途必要
※【ピコーツチケット】は記念グッズ付き。ピコFC/Fanicon限定販売となります。
※入場整理番号はピコーツチケット⇒全自由の順となります。
※本先行受付は抽選受付になります。

ピコ公式サイト(https://pikoots.com/news/detail.php?id=116)より

1階はオールスタンディング。2階は指定席が用意されていました。
ロッカーはホール内に用意されているので、場所の確保をしながらロッカーに荷物をしまえるのが嬉しいポイント。
会場の雰囲気は大正期から昭和期にかけての社交場のよう。おっしゃれ~。

客席に向かってステージが横に広いので、比較的どの位置からも見やすかったです。
ただ、2階席がせり出しているので、2階席が屋根のようになっている1階部分だと若干見づらかったり音が聞こえづらかったりする場合があるので注意が必要かもしれません……。

今回私は1階のやや上手側、2階席のせり出しより大体5列分くらいステージ側、の位置で参戦しました。


会場前の当日券情報看板。昼からライブしてくれるの、健康的で助かる。


セットリスト

オープニングムービー

「ライブまだかな〜?」という気持ちが高まった状態で始まった今回のライブ。
会場がザワつく中、スクリーンに動画が投影されます。

"ゆっくり"調で赤飯さんとピコさんのキャラクターが登場。
なあにその「インターネット老人」が好きそうな始まり方は!!好きですが!?

赤ピコの成り立ちを紹介してくれます。
勿論、オタク大好き「ニコニコ大会議」の画像を使用して。2人とも若いねぇ、10数年前だものね…。
いや、懐かしいもの持ってきたわね!?と思いつつ、懐古に浸ります。

そしてライブの注意事項でお知らせされた、「マスクをしている場合に限り声出しOK」の案内。
12月のライブでは残念ながらタイミングが合わず声出しNGでしたが、やっと!やっと!解禁されました!!!嬉しい!!!!!!!
ライブ開始5分にして大成功が約束されてしまいましたねこれは。

1.デビルじゃないもん(動画リンク有)

厶ービーが終わって出てきた2人がまず歌ったのはこの曲!
ライブの1ヶ月前に投稿されていたので、ライブ参戦勢の多くはマークしていたのではないでしょうか。

と、はいえど、こんなにがちゃがちゃした曲、ライブであんなにきれいに歌いきってくださると思っておりませんでした…
動画を聞いた方ならわかると思うのですが、
「このフレーズは赤飯さん」と譜割りされているところでも、合いの手は相方が歌っていたりと、ほんと、あの、聞いているだけでも忙しい曲なんです。

いや、ライブ、完成されてました…
めちゃくちゃ楽しかった…
それから「悲報悲報悲報」の前の「わー!」とか、観客も一緒になって掛け合い入れられるの楽しすぎた…これがライブだよね……

1曲目ということもあってお2人とも緊張されていた様子は見て取れたのですが、お互いの呼吸をしっかり聞いて、見て、完成させに行く様子。その様子が尊い。
ライブは当日に完成する…。
最高の赤ピコワンマンになると予感してしまった1曲でした。


2.ACUTE(動画リンク有)

「デビルじゃないもん」からのこの曲。

2023年にこの曲聞けると思ってたオタク、いねぇよなぁ?
あ、私は不意打ちを喰らいました。
たしかに赤ピコワンマンだけど…さ!?古のオタクへの供給、ありがとうございます、ありがとうございます。

この曲聞いたことない人います?いたら聞いてもらっていいですか?

この曲、男女の三角関係、みたいな曲でして、他の歌い手さんは男性2人、女性1人みたいな構成で歌うことが多いんですよね。

その中で。
男女の声を使い分けられる赤飯さんとピコさんは、
男女の赤飯さん、男女のピコさん、といった形で歌い分けるんです。つまり4人分の声ということです。

ありえる?生で聞く両声類&多声類の圧倒的たるや。
お2人の女性声って全く「男性が無理して作ってる女声」に聞こえなくて。

動画を聞いてみると、赤飯さんはきゅるんとした女の子の声、ピコさんはちょっと大人でクールな女性の声にそれぞれ聞こえるんですよね。
これ、生のライブ、そして投稿当時から時間を経た今でも衰えることはありませんでした。圧巻。

そして、ハモリの美しさ。一体化してた。
あんまり詳しくはないのですが、ハモりって一口に「ハモる」って言っても、色々あって。私がここで言いたいのは、ハモりって「しっかり2音聞かせたいハモり」と、「1人の口から和音が聞こえるように聞かせるようなハモり」とがあって。
アーティストの皆さんは、それを良い感じに使い分けたり中間をとってみたりと、時と場合によって使い分けると思うのですが。

今回のACUTEのハモり方、めちゃくちゃ「1人の口から和音が聞こえるハモり」になっていた気がして。
それの何がすごいって、お互いのノリ方とか歌いこなしとか発声とかある程度理解していないとできないんですけどそれをやってらした気がして……(違っていたらごめんなさいね)

活動歴が長いからライブという生ものの舞台でもしっかりやりこなしたのかなぁと思うと、赤ピコの絆とこれまでの活動を思わないわけにはいかないのですよね。
いや、泣くんだが……。


ここで2人のコーナー第1弾はひとまず終了!
「じゃんけんをして勝った方が先にソロパートをやる」という話に。これ、どこまでリハで決まってたんだろ。じゃんけんはきっと決まっていたのだろうけれど、本当に土壇場で決めたのか、出す手まで決めていて、結局はセットリスト通りだったのか……

ということでじゃんけんに勝ったピコさんからソロパートを担当することに!


3.ダーリンダンス(ピコ)(動画リンク有)

前奏から踊るピコさん!!!!!!!
可愛い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あなたが本日の優勝者です!ありがとうございました!!!!!!!!!

あの、ピコさん1曲目で出てきたときからずっと楽しそうにニコニコ歌ってらっしゃるんですよね。ポップな曲調と楽しそうな様子が相まってとても可愛かった……

あとさ、曲のリズムに合わせて左手の拳を挙げてリズム取るんですよね。
可愛い。
拳でリズム取ってたかと思いきや、「無無無無 無無無 無無無 無無無」のところは腕を左右に振ってみたりと。身体を全部使って歌ったりパフォーマンスしたりしてくれて、元気に動いているピコさんが見れる。はい、これライブの醍醐味。

それから1番はなんと言っても「ちゅ。」の破壊力。
三十路~~~~~~~!!!!!!!!!投稿時の可愛さからミリも衰えていない。
「ちゅ。」のとき、投げキッスしてくれるんですよ。投げキッス。
かわいいおててを口元にあてて、それを会場に投げてくれるんですよ。
オーディエンス絶叫。
もちろん投げられたキッスは吸いました。


4.ポルターガイスト(ピコ)(動画リンク有)

迫力!!!!!!!直前まであんなにかわいかったのに!
あんなに可愛らしかった35歳バースデーボーイはどこへ行ってしまったの?と思うぐらいの迫力。
もちろんまだライブ序盤なので会場中の元気が有り余っている状態での頭振れる系ロック。

ピコさんの数多ある魅力のうちの1つは、この「かわいい!」からの「かっこいい!」という振り幅の大きさだと思っております。

音源で聞くと「まあ高い声!ロックかっこいい!素敵だわ!推しちゃう!」ぐらいなんですけど、ライブで聞くとこれがまた全然違うんですよね。
ちょっとだけ声を歪ませて、叫ぶようにして歌うので、「曲としての完成度は激高なのにパンク感は上乗せされている」みたいな……

ピコたんの叫び曲、楽しくてかっこよくて大好き。


ここで一旦MC。
「知ってる人もいると思うんですけど」の前振りからみんなで次の曲の振り付けの練習をします。

「簡単です。片手をあげて、1、2、ちょっと待って、3、4、くるくるおろす。やってみましょう!」と言われ、会場の全員で実践。
本来の曲調よりゆっくり、ピコさんが歌ってくれるのに合わせてみんなで手を動かします。

わたしこの、「ゆっくり歌うピコさん」大好きなんですけどちょっとわかってくれる人いませんか?ド地声でゆっくり歌うから、なんだか気だるげに聞こえるんですよね。かわいい~えろ。


5.MAKE OUR DAYS!!(ピコ)

3枚目のオリジナルアルバム収録曲。最近のピコさんのライブでは定番の曲になってきましたね。

ニコニコしながら歌うの本当にかわいい!!!!楽しそう!
大きくお口を開けて、お歌を歌う推しの存在、世界平和。

この曲やっぱり、みんなで同じ動きをするので会場に一体感が生まれる気がします。
ピコさんが大きく手を挙げてくれて、私たちがそれに沿って手を動かすので大きな大きなオーケストラみたいな。1つになっている感が出ます。好き。

それからこの曲、曲間のピコさんの動きが1つ1つコミカルで可愛いんです。

2番の「次のステージへ 進んでいくのさ」から「気付かないうちに獣道」までのピコピコピコっていうところ、ピコさんが手を前後に振ってその場で走るジェスチャーをしてくれていたんですよね。……ばたばたしていて可愛い……
更にその後、2番の後の間奏で腰に手をあてて、もう片方の手を上につきあげて歌うんです。そして腰をふりふり。

アルバム収録曲なので動画はありませんが、もしライブに行ったらぜひ楽しみながら聞いてほしい曲です。歌詞も明るくハッピーでよい。


ここでピコさんのソロパートはひとまず終了。
赤飯さんにバトンタッチするべく、ピコさんははけていき、赤飯さん登場!

出てくるなり、「あとでペンラつける曲出てくるから一旦消してもらっていい?」と会場に伝える赤飯さん。
「え、なんかライブマナー的なやつ…?」とビビってしまったのですが、曲が始まると納得。


6.骸Attack!!(動画リンク有)

イントロが始まって、
「あれ、なんか聞いたことあるな~……というか……え!?!?!?骸!?!?!?」と、なりました。そりゃあペンラじゃないわ。
え、赤飯といえば骸……骸といえば赤飯(それは諸説)……赤飯さんの骸Attack!!を生で聞ける世界線!?
え、ここって今2010年ですか?合ってます?少なくとも2023年ではないですよね。

そんなインターネット老人大歓喜の選曲から始まった赤飯さんのソロパート。
さっきまでのポップな空気感とは打って変わってハードな空気が流れます。

この曲の何がいいって、赤飯さんのもともとの歌唱力も当然ながら、シャウトやデスボイス、女性声など様々な歌声が楽しめるところ!!!
生で聞く骸、良すぎるだろ。これ生でこんなに歌いこなせるの赤飯さんぐらいなのでは!?と思いつつ。最高の歌唱に浸ります。

それから2番の後の「少女、辛い誘惑が」の後の「『殺せよ』『殺せ』」は赤飯さんがマイクを客席に向けたのでみんなで合唱。全員久しぶりのはずなのに、みんなちゃんと歌えてて笑ってしまいました。
DNAに刻まれてる音楽って、あるよね☆
その後の歌詞、「そうしようか!ふぁっきゅー」と赤飯さんがデスボイスで続けます。ここの掛け合いスムーズ過ぎてまじで会場と赤飯さんが一緒に曲作ってる感じがしました。楽しかった……。


7.ロストワンの号哭(赤飯)(動画リンク有)

印象的なドラムから始まるこの曲。
インターネット老人会過ぎる選曲にやっぱり大興奮します。
こんなのイントロ聞いた段階で「はい、絶対に楽しい曲になることが確定しました」って気持ちになってしまうわけじゃない。

実は今このライブレポ、動画を聞きながら書いているのですが、頭の中にあるライブの音源と聞き比べてみると、声の深みが増していたような気がする……気のせいかな。
ちょっと大人になった赤飯さんが歌うロストワンでしたね。そうだよな、だって10年前に投稿されてる曲なんだもん。

じゃあ勢いや迫力は衰えたのか?といわれると答えはNO!。
もうだって最初の、
どんどんどこどこどんどんどこどこどんどんどこどこどん、ウ”ォイ!で私たちはやられているわけですからね。
そして曲の間に挟まるデスボイス。
「赤飯さんお歌が上手だ~~~~~~~~!」という気持ちになりながら、デスボイスやシャウトが挟まるので芸の多彩さを感じるし、そんな細かい切り替えライブでできちゃう胆力何なの!?という気持ちにもなりました。
最強のロストワンだった……。


8.心臓デモクラシー(赤飯)(動画リンク有)

デスボ系曲が続いてからの、これ。
温度差~~~~~~ずるじゃんそんなの好きになっちゃうじゃん。温度差で風邪ひかなかったオタクいる?
えーん……こんなにきれいな歌いだし、持ってこないでよう~~~~…

確かこの曲、動画では「少年声」なんて言われていたような。
男性の声ではあるのだけれど、少し高めで若い男の子が歌っているように聞こえるわけです。
さすが多声類。

ライブでもやっぱりきれいにきれいに歌っておりました。
きれいなのに壊れそうというか。うーん、壊れそうというより、衝動で何かを壊しそう?成長期の少年特有の危うさがあるみたいな……。
ここまでの曲とのギャップがすごすぎて、天使が歌っているような、それでいて曲で描かれている不安定さも表現されていました。

全体を通して、過去動画で発表されている曲が多くはあったのですが、その全てにおいて「久しぶりなのにパワーアップしている」というさすがの赤飯さんやぁ……状態でした。


ここで赤飯さんパートが終了。
ピコさんを呼びます。
恒例の、「出ておいで、ピコ」笑
いまからIMITATIONやるんか?と思いつつ、楽しそうなピコさんが出てきます。可愛い~~~~~~~~~


9.サンドリヨン(動画リンク有)

曲が始まります。
チッチッチッチと時計の音が鳴り、響く鐘の音。
ここまで聞けばわかる方も多いのではないでしょうか。そう、赤ピコのサンドリヨン!!!!!!

この曲、ピコさんの「Ah~Ah↓Ah↑Ah↑Ah↓」という旋律で始まるのですが、旋律の最後の音はhihiEなんです。
ライブでもしっかりこんな高音を当てるピコさんさすがか……。
この時、ピコさんが上手側、赤飯さんが下手側で並んで立っていらしたのですが、高音を当てるピコさんを赤飯さんがちらりと一瞥し、「さすが…」みたいな顔をされていたように見えました。
妄想の産物だったかもしれませんが、私は赤ピコのお互いがお互いを支えあいながら尊敬しているところが大好きなので、私の中で「事実」ということになっております。

ちなみにこの後動画では赤飯さんによるhihihiE(化物?)が入るのですが、ライブでは高すぎて私の耳が対応しておりませんでした……すみません……
ピコさんと一緒にhihiEを歌っていたような気もするのですが……
一体化しすぎて聞き取れていなくて、やっぱりhihihiEを赤飯さんが歌っていたのだとしたら、赤飯さんとピコさんのハモりの絆、すごすぎるなと思います。
聞き取れた方いたらぜひ正解を教えてください。

そしてサンドリヨンと言ったらやっぱり男女声のハモりですよね。この曲では赤飯さんが男性パート、ピコさんが女性パートを歌います。
2曲目のACUTEの完全一体化されたハモりとは異なり、「ちゃんと2人の声が聞こえるハモり」でした。ハモリパートはハモリパートで聞くことができて楽しいし、当然主旋律も聞こえるし。という。1曲で何粒も美味しい。

動画だと男性が王子様、女性がお姫様、といった具体で描かれているのですが、赤飯さんほんと、さっきまでゴリゴリのデスボイス出してた人とは思えないくらいきれいなお声で。
ピコさんだって、聞き慣れた今となっては「ああピコさんの声だなぁ」って思えるけど、初見の人が聞いたら「女性?きれいな声の方ねぇ。」ってなるようなお声で。
この曲だって2010年に投稿された曲なのに、2人ともまるで衰えていないどころかパワーアップして歌ってくれて、赤ピコ推しててよかった……と思いました。
まじで赤ピコのサンドリヨンってきれいすぎてドレスとタキシードが見えるんですよね……


ここでもう一回ソロパート!
また2人がじゃんけんをして、勝った方が先にソロパートということに。

これ、じゃんけんでっていうのがすごくうれしくて。
「どうでもいいからじゃんけん」なのではなくて、「どっちが先にやったとしてもお互い準備万端で整っているからじゃんけん」なんですよね。
それから、勝ちが先ってしてくれるの、良いですよね。じゃんけんに勝ったらちゃんと喜んでくれるし。
オタクがライブを楽しみにしているのは当然としても、お2人もちゃんと楽しみにしてくれていたんだ、って実感できて、見ていて幸せな気持ちになりました。

今回も赤飯さんが勝ったので、赤飯さんからソロパートに突入しようとしますが、
「え、でもこれだと赤飯さんのパート続いちゃいますよね」とピコさん。
た、たしかに!サンドリヨンに興奮しすぎてさっきまでも赤飯さんパートだったこと、忘れていた!
「まあええやろ。」ということで、やっぱり赤飯さんのソロパートに突入し、ピコさんは上手側へはけていきます。


10.見習いハーデス(動画リンク有)

さっきまで見えてたタキシード返してよ!と思うくらいの、開幕シャウトとデスボイス。もはや嘘なのでは……?(何が?)
なっつかし……。

この曲でどうしても印象的だったのが、「ああ僕の顔こんなになってりゃ怖いかな…」の後の、歌詞にない「らんららららんらんらん」の後の赤飯さんのシャウト。
赤飯さんのシャウト、ここまでの曲ではヴォォォォォォォォイ(低音)みたいなシャウトが多かったのですが、この曲のこのパートではキャアアウキャアアウキャアウ(高音)みたいな発声をされていたんです。ピッグホイッスル……?かなぁ……?
これ以上はシャウト警察に怒られそうなので、正確にはなんだったのかよくわからない、としておきますが、赤飯さんの引き出しの豊富さを感じました。

もしライブに行かなかったけれどもこのレポを読んでくださっている、という方がいるならぜひ動画を聞いてみてください。タイトルにリンクを貼った動画の3:11あたりです。動画ともまた少し違うんですよね。
これまで知っていた曲の歌いこなしが違う版を聞ける、って、ライブの醍醐味だなぁと思います。


11.おにゃのこきねんび(動画リンク有)

「これも久しぶりに……おにゃのこきねんび!」と言ったあとの会場の沸き方よ。私も待ってた!!

そして歌い始め。
……温度差の魔術師がいる……さっきまでのデスボ、イケメンボイス、少年声はどこへ行ったの?そこに立つのは完璧な女の子……
両声類の方々って、女性の声出している時仕草まできゃぴっとするのって何なんですか?可愛いんだけど。

それからこの曲、合いの手が楽しいんですよね……セーキハン!セーキハン!とか、ハイハイハイハイ!とか。アイドルのライブってわたしは行ったことないんですけどきっとこういう感じなんだろうなぁ、みたいな楽しさがありました。

そして、「あ~もういっちょ行くぞ~S!E!K!I!H!A!N!せきはーん!」の後の間奏から、「せっかくなのでワープしたいと思います!」と告げ、ステージ下手側へはけていく赤飯さん。バンド隊の皆さんはずっと演奏を続けているのに、シンガーがいないというアンバランスな時間が続きます。観客も「ワープって言ってたけど…どこから出てくるんだ?」とみんなきょろきょろ。
すると、2階から歌声と歓声が!
今回の生誕祭では1階をオールスタンディング、2階を指定席としていたのですが、間奏中に1階のステージから2階へ移動した赤飯さん。2階を練り歩きながら2番を歌っていましたが、残念ながら私の位置からは見えず!
2階から見ていると「遠いな~」って思ってしまう会場もあるから、アーティスト側がこうやって近付きに来てくれるのは嬉しいですよね。
2番はまるっと2階席で。そしてCメロ前の間奏を使ってステージに戻ってきました!
(ややCメロに間に合わなかったのですが、それだけステージ裏の移動って大変なんだな……と思いました。)

曲の最初から最後までずっと可愛かったのですが、くるっと体ごと後ろを向いて曲が終了。ターンの仕方もほんとアイドルだった……さすが元(?)ドルオタですね。
客席から「かわいい~!」と声援が飛ぶと、「ありがと♡」と言う赤飯さん、まじトップアイドルだった……。


12.逆光

ここまで随分と懐かしい曲が続いていました。
歌い手の赤飯さんとしての活動をしばらくしていなかったので、まあ確かに活動全盛期の曲をたくさん持ってくることになるよな~と納得していたのですが。(むしろありがたい)
ここで、「懐かしい曲ばっかりやっててんけどな。最近の曲だって知らないわけやないんやで?悔しいやん?知ってるんやで?」
とのMC。
これ、盛大な振りで、GONGとかやるのかな……と思っていたのですが、最高な方向に裏切られることになります。(GONGも聞きたかったけどネ!)
下手側からマイクスタンドが運ばれてきます。なんだなんだ。

「今な、ステージに立ってこうやって照らされてるやん。それって、めっちゃ逆光なんよね。」と。

そしてAdoさんの「逆光」が始まります。
えっ、ライブで…!?あの曲!?やるの!?!?さすがすぎる、いやでも確かに赤飯さんだったらできるのか?できるのか。できた~~~~~~~すごすぎマジで歌唱力お化け。

Adoさんの曲って、他の人が歌うと迫力がかけて消えたり、そもそも音を当てるのが難しかったり早かったり、とにかく歌いづらそ~な曲たちだな、って印象があったのですが、赤飯さんの逆光めちゃくちゃかっこよかったです……動画でも出してほしい……

そして、赤飯さんのステージングっていつも動き回っているイメージがあったので、スタンドマイクで固定されて熱唱する赤飯さん、貴重だしスタイリッシュでした……


ここでメンバー交代!赤飯さんのターンはまた終了して、ピコさんのターンに。
上手側からピコさんが入り、赤飯さんもはけていきます。


13.海月の幽霊(動画リンク有)

青いライトがステージを照らして、「あ、あれだ。」と予想します。
今回のライブ直前に発売されたアルバムに収録されている曲で、そして5か月前にアルバム発売に先んじて発表された新曲、「海月の幽霊」。

「ピコさんが今回のライブでやるだろう予想曲」の中で、2つ、絶対にライブで聞いてはいけない曲があるなと思っていたんです。
そのうちの1つがこちら。
なぜかって。美しすぎるから。

こんなきれいな歌詞で、ピコさんの伸びるような高音を、ライブで浴びてしまったらどうにかなってしまうのではないかと、ライブが始まる前からずっと覚悟していたんです。

やっぱりあり得ないぐらいきれいでした。
この曲、ただきれいなだけではないし、ただ悲しいだけではないんですよね。
いつだったかのキャスでピコさんが、「悲しいだけの曲ではなくて、その先に少しでも希望が見えるようなそんな曲だと思うんです」と仰っていて。

本当にその通りで。
ひたすらにきれいなのだけれど、そこからあふれ出る想いとか願いみたいなものが、ライブのピコさんの歌からあふれ出てきていて、本当に最高な1曲でした。


「海月の幽霊」が終わり、しん、とする会場。
ピコさんが語り始めます。
「きっとこの先も、辛いことや苦しいことはあると思うんです。
僕もそうでした。
大きな病気をして、辛いなって思ったし、苦しいなって思いました。
それでも、日々歩いて行かないといけない。
そんなときに感じていた想いを、歌にしました。これまでにあった辛いことや苦しいことは、棺に入れて、また歩いていきましょう。赫の柩。」


14赫の柩(動画リンク有)

大号泣してしまいました。MCを聞いて大号泣。歌を聞いてまた更に大号泣。
何を隠そう、わたしにとって「ライブで聞いてはいけない曲」の2つ目がこの曲でした。というか、「『海月の幽霊』は聞いたら場合によっては泣いちゃうかもしれないけど、絶対きれいだから聞きたいな~」ぐらいのものだったんですよね。
ただ、「赫の柩」は本当に聞きたくなかった。
初めて曲を聞いたときに、ピコさんの想いが詰まりすぎていてMVを聞いて泣いてしまったし、こんなのをライブで聞いたら絶対に絶対に涙腺が崩壊すると思っていたんです。

案の定でした。
めちゃくちゃ化粧落ちました。

でも、推しが苦しい思いをした話って、聞きたくない気持ちと、そこに目を背けたくない気持ちがどちらもあって。
というかできれば目を背けたくないんですよね私は。
曲にして伝えようとしてくれているわけですしね。

ステージ中央で1人歌うピコさん。
戦っているように見えた。

これまででいっちばん、一生懸命聞きました。
歌いこなしや歌詞のひとつひとつ、この人はどんな表情で歌うんだろう、どんな感情をこめて歌うんだろう。
ピコさんが届けたいと思っているものをなるべく1つ残らず受け取りたい。
そんな想いでした。
最高の時間でした。聞けて良かった。
明日からも生きていく人々の背中をそっと押してくれるような、そんな時間でした。
こんなに素敵で優しい曲を作ってくれて、ありがとうございます。


「湿っぽいのはここまでやで!」と明るい声で言うピコさん。
ちょっと照れてるようにも見えました。思いをぶつけてくれてありがとうございます。

空気を変えて、「こっから最後まで駆け抜けていくけど、お前ら盛り上がる準備できてんのか!」と。
ふききれなかった涙を浮かべながら、当然だろ!って思った。
「お前ら全員!かかってこいやぁ〜〜〜〜!」とお決まりの煽りを入れていつものあの曲!
首振る準備してました!!!!!!!


15.拝啓ドッペルゲンガー(動画リンク有)

はい、安定のこの曲。
直前の曲までのギャップがすごすぎて前奏まではちょっと引きずっちゃってたけど、こんなにピコさんがかっこよくて元気が出て頭振れる曲でずっと泣いてるわけにいかないでしょ!

他の歌い手さんに「ピコのドッペルゲンガーは世界で一番うまい!」と言わしめたこの曲。私も大好き!
ピコさん自身も「ガチ泣きしそうになった〜」って言ってたはずなのに、全然クオリティがブレない。(泣いてよ!と思ったのは内緒。推しの涙なんて味噌汁に入れたい具ランキング1位でしょ。)

そしてこの曲、「いつもやってる」という安心感ももちろんですが、
前奏や間奏でピコさんも頭振ってくれるんですよね。多分観客席の誰よりも振ってる。ほんと…あの…さっきまでしっとりしたバラードを歌っていた男性シンガーはどこへ…?となるぐらい振る。赤ベコみたいで可愛い。

それから、絶対に触れなければならない魅せ場はなんといっても最後よね…
「どうもこんにちは君の分身です」と歌うところ、マイク置いて地声で歌うんですよね…
ステージ中央、お立ち台みたいなところに立って、会場全体に聞こえるような大きな声で。
そこまでマイク通してギャンギャンに叫んで頭振ってたのに、地声になったときの音の聞こえ方のギャップというか。当然、音量も違うんですけど、ピコさんが叫んでくれている分、音量が下がったとはあまり感じないんですよね。かっこいい……


ここでほんとのほんとにソロパートは終了。
歌い終わったピコさんに赤飯さんが合流します。
赤飯さん曰く、まだ「赤ピコのライブをしている」という実感がないのだそう。
もう終盤なのに?!!?
ここで、「実感を持つためにこの後のアンコール『実感!』ってコールしてもらうことにしましょうか」とピコさん。
「そりゃあいい!赤ピコのライブのアンコールは『実感!』でいきましょか!」と赤飯さん。

いいのかあんたら……オタクはそういうの覚えるぞ……。

さて、実感がないというのも、それもそのはず。
皆が期待している例のあの曲をやっていないからです。
赤ピコと言えばあの曲。あの曲の歌い手と言えば赤ピコ(諸説あり)

上手側に立つピコさん、下手側に立つ赤飯さんで、向かい合って片手を絡ませあいます。
「「実☆感☆」」
(このシーンだけ「実感」が下ネタに聞こえたのは内緒。おいおい何を実感してるんだよってな……)


16.magnet(動画リンク有)

ピアノのイントロから始まる例のあの曲。
赤ピコと言ったらやっぱりこの曲ですよねそうだよね。
古のオタクの血が騒ぎます。

もうなんか……なんも覚えてない……とりあえず辛かったことだけしか覚えてません。
古の大会議の映像をご覧になったことがある方には思い当たることだと思うのですが、大会議の映像で、ピアノのイントロが鳴っているところ、
赤飯さんがピコさんに何かを語りかけているんですよね。
もちろんマイクは通ってないので何と言っているかはわからないのですが、コメント班たちは「緊張しているピコさんにエールを送っているのではないか」という見解を提出している、そう、あの場面。

今回のライブでもなんか語り掛けてたんですよね~~~~~~~~~~~あ、わちゃわちゃしたあとに!
イニシエ~~~~~~~~
そのあたりから「ああ……赤ピコだ……」を骨身に沁みるほどわからされました。いや曲始まったばっかりだし何なら歌い始めてもないんですけど……

男声で1番を歌い始める赤飯さんとピコさん。
大会議の映像見てからライブに行くと、ほんともう、大会議の頃はピコさん、低音ややきつそうだったのに、全然低音余裕そうで、この日までの努力と道のりを感じました……余裕のイケボでかっこよかった……
2番からは2人とも女声で歌っておりました。ピコさんの水を得た魚感も大好きだしお姉さんっぽい女声ほんと可愛いし大好きだし、赤飯さんの地雷女感のある声も大好き。可愛い。サバサバした女の子とちょっと地雷臭強めな女の子の百合っぷる、漫画で読んだことある気がする……タイトル忘れたけど……アニメ化の際はぜひ赤ピコをキャスティングください。ぜひ。

そして落ちBっていうんですかね?2番サビの後では、お立ち台に2人で乗ったかと思いきや赤飯さんがピコさんに抱き着き始めるではありませんか。いや……勘弁してくれ……オタクのライフはもう限界よ……
赤飯さんの抱き着く勢いが強すぎてややよろけるピコさん。そのまま倒れこむかと思いました~~~それはそれで美味しいけれどもステージ上では危ないからね……怪我が無くてよかった。
さてこの落ちBが終わると、赤ピコ恒例の寸劇です。ここが可愛くて幸せなのはなんかもう言わずもがなな気がします。
最後の「誰よりもツンデレな~」の後はみんなでコールしました。
そしてみんなニコニコになったところへ、ピコさんの「でも大好き!」。
破壊力〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ありがとう、リアルツンデレ(?)。
このときのぴこさんの笑顔、ありえないぐらい可愛かった。

それから、動画で死ぬほど見たmagnetのコール、令和になってできるとは思っていなかったので幸せでした。
心なしかピコさんも幸せそうに見えました。可愛い。嬉しそうだった。


ここで本編終了!
下手側からはけていく赤ピコの2人とバンドメンバーたち。

そして始まる「実☆感☆」コール……ほら~オタクは真に受けちゃうよ~?
当然私も「実感!」って叫びました。

割とさくっと出てきてくれたお2人。
「『実☆感☆』コール怖すぎるわ!」と赤飯さん。いやあなたが振ったのよ!!!
「ステージの階段のところから聞くとな、みんなが『実感実感実感』ってめっちゃお経みたいに聞こえるんよ……怖かった……」
怖がる赤飯さん可愛い。
「ちょっと『実感』って早くなりすぎちゃったんだよね」って観客にフォロー入れてくれるピコさん……優しい……天使か……?バブになりたい……

当初の予定では歌からアンコールを明ける予定だったそうですが、あまりに「実☆感☆」コールが怖すぎて急遽予定変更したのだそうです。


17.IMITATIONBLACK

でました、きました、嘘だろ。もうこの後ずっとなんも覚えてない。ほんとに覚えてない。
なんか色々思った。色々考えた。でもなんかライブパフォーマンス浴びちゃった。浴びたら考えてたこと全部なくなっちゃった……。

magnetを歌われるとき、「赤ピコの始まりになったこの曲」と言われてもう1曲思い浮かんでしまったあの曲。そう、この曲。どの曲?

赤飯さんがサビを歌うのの裏で「LA~LALALALALA~」って歌うピコさん。
古の動画で見た時はお2人の「ちゃんと歌うぞ!」感を受けたのですが、
のびのびと歌うベテラン歌い手のお2人。時間は流れるんだなぁ。
赤飯さんが力強く歌いながら、ピコさんも美しく歌います。美しすぎて祈りかと思ってしまった。
ゴリゴリに歌う赤飯さんと、美しく奏でるピコさん、歌い方もタイプも全然違うのに、なんでこんなハーモニーが奏でられるんだろう。2人の出会いに感謝……

それからピコさんの「いつの日も君を想うよ抱きしめた肩の感触~」のくだりのところ、古の動画では〈消えそう・壊れそう・はかない・守りたい〉、だったのですが、
アンコール中でアドレナリンドバドバということもあり、確かにきれいなんだけどそこから香るかっこよさ、を感じることができて幸せでした……。


18.生きててよかった!(動画リンク有)

いよいよ本当にラストの曲。

お2人が「生きてて~?」と言うと「よかった~!」とコールします。全力でマイクを客席に向けるお2人が本当にかわいい。客席に落ちちゃうかと思った。

はい、たのしい!この曲がYouTubeに上がった段階からずっと「ライブで聞いたら絶対楽しいだろうな!忙しそうだけど!!」などと思っておりました。

ずっっっっとですが、この曲歌ってるときの赤ピコのお2人が楽しそうすぎて幸せだった。私も幸せだった!!!にっこにこ!

サビでは、みんなで「生きててよかった」をコールします。
コールを入れる前に「せーの!」って言ってくれるのも初見さんに優しいなと思ったし、何よりも、客に「生きててよかった」って叫ばせるライブ、幸せな空間過ぎませんかね……平和すぎる……大好き……
もうだってこのライブ終わったあと「生きててよかった!」としか思えないじゃない。自分で口にしてるんだもの。

あとこれ絶対に言いたかった。これ!ちゃんと!踊ってました!!!!!!
慣れない手つき足つきで、赤ピコのお2人が恐る恐る踊ってました!!!!!!!!!
まだ見てない人はPV見て!そして妄想して!!!!!可愛かった!!!!ねえなんでいい大人なのにそんなに「可愛い!頑張れ!」感を出せるの!?これでこなれて踊られても「すごーい可愛い~!」ってなったと思うんだけど私的解釈大正解をぶち抜かれて最高によかったです。

最高の多幸感に包まれながら曲が終了。

「これにて赤ピコワンマン、終わり!」の掛け声でライブが終了しました。
そんな終わり方、300周回って新しいな!?ホントの終わりかMCのネタなのかわからず若干戸惑っていると、客席のライトがつき、本当にライブが終わってしまったことを"実感"しました。(あ。)


マジで最高のいいライブでした。この日を楽しみにずっと生きててよかった。
お2人が生きてる時間軸世界軸と同じ世界線に生きることができている現状に感謝。そして忙しいだろうにライブを開催してくれることに大感謝。
ライブ終わったら何を楽しみに生きていけばいいんだ〜とは思いつつ…。
とにかく、おつかれさまでした!

-後日談-

な、なんと、このライブの裏側が収められた動画がYoutubeで公開となりました!!!!!
全世界の赤ピコファンはこれを見て幸せな気持ちになって。まだ赤ピコファンじゃない人もぜひ見て。

サムネから伝わる幸せ感よ……
Youtubeに動画を投稿するのがこの世に普及してよかった~~~~~
まじでライブ後も生き永らえててよかった~~~~~~~~

ていうかライブ終わったら喪失感で虚無になるかな?って思ってたけれど、全然ならない。
いつでもライブを思い出して楽しい。人生って楽しい!推しててよかった~~~~~!
生きててよかった~~~~~!


さなちゃん


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