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0〜2歳:ことばの発達を促す、子どもとの遊び方⑤

前回のおさらい】子どものことばを促すために必要なのは、①静かに見守る(サイレンス)、②観察する(オブザベーション)、③理解する(アンダースタンディング)

子どもとの関わり方「SOUL」の考え方のうち、最後のL(リスニング・聞くこと)の紹介です。

当相談室では、主にお母様とお子さんに遊んでいただいている風景を録画し、インリアルアプローチ(次回紹介します)の観点からフィードバックを行うペアレントトレーニングを実施しています。

この初回録画で、お母様の反応は主に2つに別れます。すなわち、「しゃべりすぎる」か「ほとんどしゃべらないか」です。

リスニング(聞くこと)をお伝えするのは、主に「しゃべりすぎる」お母様たちです。お母様たちは「ことばのシャワー」のごとく、たくさんのことばを子どもにかけていますが、それが時として過多になっているのです。そして、まだはっきりとしたことばが示せない子どものそのことば、その行動が示す心の声に耳を傾けることができません。

①静かに、②観察して、③理解して、④子どもの示すことばや行動に耳を傾けるーーーSOULは、大人からの積極的に働きかけるのでなく、子どもを深く観察してみましょうと教えてくれています。

もしかしたら何気ない「あーあー」ということばは、おもちゃのひとつに向いていませんか? あるいはお母さんに気づいてほしくてこちらを見ながら言っていませんか? 「うー」と言ったのは車や電車を示していませんか? 「だー」と言ったのはだっこをせがんでいませんか?

子どものことばを「意味のあるものかもしれない」という意識で受け止めてみてください。

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