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菌になりたい

気を落としたい

本来、臍の下あたりにあるはずの

気のかたまりが

胸あたりまで上がっていて苦しい

呼吸が浅い日が続いている


楽になる方法は知っているはずなのに

それができないでいる


そんなからだのまま

今日は里山を少し歩いた

秋の落葉した木々を見て

一人が「寂しさしか見えない」と言った

落ち葉拾い

友人の森語りを聴きながら落ち葉を踏み歩く

イチヤクソウの
厚くてつやつやした葉は
少しの光をとどまらせることができる
だから雪の下でも緑のまま

虫と葉の片利共生
かならずしもお互いさまではない
でも虫と葉だけの一対一ではない
花が咲けば昆虫が来て受粉を助け
助かり合う関係が幾重にもある

リスはひとところではなく
いろんな場所に餌を隠す
隠した場所を覚えていて
雪の中にふとダイブしたりする
いろんな場所に隠して時々忘れる
リスは多動だなと親近感

落ち葉を腐葉土にするのは
なんでしょう
匂いを嗅いでさあクイズ
答えは菌
菌が落ち葉をふかふかの土にする

人間界の菌てなんでしょうねと
聞き返す
なんでしょうね
知恵ですかね

人間界の土を発酵させるのは
知恵なのか
なんなのか

色々な茶色


森の中の生命は
他を生かそうとはしない
自らが生を全うすることで
他も生きる

人間も
そうあるために
菌になりたい

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