「本を書く」ということ

こんにちは。
ことばの焚き火の著者の一人、中村一浩です。
普段みんなから「かず」と呼ばれているので、気軽にそう呼んでください。

さて、本日はこの本の出版日。
自分にとっては、とても大きな意味をもつ記念日で。

と言うのも、自分はここ数年、
対話の場づくりや実践、研究を続けていて、
いつかは対話の本を出したいと思いつつ、
自分なりに書く内容がまとまったら出そうと思っていて。

けれど、まみーたからの誘いの声があったとき、
なんとなくピンとくるものがあって、
うん、まずは書いてみよう、と思って執筆・制作に関わりました。

なので、ずっと書きたいと思って書いていなかった
「対話」についてのことを初めて書いた、そう、最初の本なのです。

初夏の山中湖の森


「本を書く」ということは、
自分の考えを表現するだけではなく、
それを手に取る人たちとの「対話」をすることだと感じていて。

住んでいる場所も、言葉も、時代も超えていき、
それを読んだ人たちの中に、何か小さな種を残すものだと思っていて。

そういう意味では、この世界に豊かな森を育む活動と似ているなと。
先日、森を歩きながら、そんなことを考えていました。


書物の新しいページを1ページ、1ページ読むごとに、
私はより豊かに、より強く、より高くなっていく。

アントン・チェーホフ(ロシアの劇作家、小説家/1860-1904)

きっと過去の人たちも、同じように考えていたのだろうなと思っていて。
「本を書く」という営みは、
そしてそれを「読む」という営みは、
とても人間らしい、ゆたかな行為なのだろうなと思ってます。


この本を真ん中に置いて、様々な人たちとの対話を重ねながら、
みんなのなかに、そしてこの社会に、
豊かな森や自然を育んでいきたい、そう思っています。


かず


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